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2018年2月

2018/02/28

『オフィス環境革命』 前書きと目次

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オフィス環境革命
~パーティションでビジネスに進化を~


著者:鶴蒔靖夫
定価:本体1800円+税
ISBN978-4-87218-376-4
初版発行:2012年9月15日




 はじめに

人は働く環境の善し悪しによって、仕事の能率が大きく左右されてしまうものである。

考えてもみてほしい。資料を置く場所にも困るほど狭いデスクがずらりと並び、間仕切りもない――そんな隣の人と肘がふれ合わんばかりの状況で、細かい数字を扱う経理のような仕事に集中できるだろうか。

あるいは、いやがおうでも同僚たちの雑談や騒音が常に耳に飛び込んでくるような環境で、クリエイティブな発想を生み出すことは果たして可能だろうか。

自分の実力を発揮することもかなわず、さまざまな不満や苦痛に耐えなければならない――そんな劣悪な環境で働くオフィスワーカーは、不幸以外の何者でもない。生産性や労働意欲は著しく低下し、いいアイデアも湧いてはこないどころか、そこで働く人たちは、常に大きなストレスにさらされ、心身ともに摩耗してしまう危険すらあるのだ。

いまやオフィス環境がそこで働く人に大きな影響力をおよぼすことは、周知の事実である。しかし、だからといって、すべての企業が実際にオフィス環境の改善措置を講じ、従業員の働く空間の快適さを追求しているかといえば、決してそうではないのが現実だ。

一〇〇の会社があれば、一〇〇通りのワークスタイルがある。当然、それを支えるオフィスにも、一〇〇通りの顔があってしかるべきである。にもかかわらず、かつての日本企業ではどんな職種であろうとも、そのオフィスの姿に大きな違いは見られなかった。

いわゆる「オープンオフィス」といわれる大部屋スタイルが圧倒的に多く、オフィスレイアウトも向かい合わせに机を並べて、部署ごとに「島」をつくった「対向島型形態」と呼ばれるものがほとんどであった。それぞれの職場に適した空間の快適さや利便性を追求してきた欧米の企業に比べると、日本企業は「オフィスの質」という面で大きく後れを取っていたことは間違いない。

しかし、そんな紋切り型の日本のオフィスのあり方が、近年になって大きく変わってきた。

そのきっかけとなったのは、昭和五十一年以降、通商産業省(当時)主導の下に進められてきた「ニューオフィス化運動」であろう。オフィス環境を整えることによる生産性の改善や従業員モラル(士気)の向上を目標に掲げたこのムーブメントは、次第に日本の企業に浸透していき、オフィス環境における経営者の問題意識をも変えていった。

オフィスは「物を生まない場所」から「生産する場所」へと認識が大きく変わったのだ。

そればかりではない。

いまやオフィスは単なる「労働する場所」ではなく、「企業の顔」「広告塔」としての役割をも担うようになったのである。

たとえば、平成二十二年にソフトバンクは創業三十周年記念イベント「ソフトバンクオープンDAY」というイベントを開催した。本社オフィスにツイッターの一般ユーザー一〇〇〇組二〇〇〇名が招待され、さまざまな催しが盛大に行われた。特に招待客に社員食堂を開放したことが話題を呼び、マスコミにも大きく取り上げられたので、ご記憶の方も多いと思う。

このイベントなどは、まさしく自社のオフィスを広報の一環として有効に活用した一例といえるだろう。

本書で紹介するコマニー株式会社(本社:石川県小松市、代表取締役社長:塚本幹雄氏)は、もともとは事務用キャビネットの会社として昭和三十六年に設立された会社である。

しかし、同社は将来的に求められるであろう新たなオフィスのあり方を見据え、昭和四十五年以降、パーティション事業にシフトしていき、一九八〇年代には業界のトップメーカーへと成長し、さらに昭和六十年には品質管理のノーベル賞ともいわれるデミング賞実施賞中小企業賞を受賞。一九九〇年代には中国進出も果たすなど、日本のパーティション業界を牽引しながら、いまも躍進しつづけている。

「いい空間には、いいパーティションがある」というブランドポリシーを根幹に、これまでさまざまなパーティションで、日本のオフィス環境を理想的なものに変えてきた。「コマニー」という企業名を知らなくとも、多くの人が気がつかないうちに、同社のパーティションに囲まれて働いているのではないだろうか。

世界と対等に勝負することが求められる現代の日本では、高度な専門知識を持った人々が最大限に力を発揮し、仕事の能率を向上させられるオフィスが必要となる。そのためには、周囲からの過度な干渉を避け、業務に集中できるオフィス形態が望ましい。

その一方で「オフィスでのコミュニケーションが活発な企業では従業員のモラルが高い」といわれていることから、従業員間のコミュニケーションを活性化するための環境づくりも重要だ。

しかし、多くの企業が必要性を認識しながらも、長引く不況や業績の悪化などからオフィス環境の改善に多額の予算を割くことがむずかしいという厳しい現実もある。

そこで注目されるのがパーティションによるオフィス空間のリニューアルである。パーティションを利用したリフォームならば大がかりな工事が無用なため、予算も工期も大幅に短縮でき、なおかつオフィス環境の快適性を大幅に向上させることも可能だからである。

オフィスばかりではない。こうした環境づくりは、あらゆる空間づくりの場面で注目され、工場、病院、介護施設、学校と多岐にわたり、パーティションの活躍の場が広がっている。

コマニーはオフィス空間の快適性を追求するとともに、ユニバーサルデザインや地震対策にも積極的に取り組み、さらには工事の騒音が顧客企業の業務の邪魔にならないよう独自の小音工事を開発するなど、さまざまな側面から商品開発に取り組んできた。また、パーティションを機軸にさまざまな可能性を探り、新たに電子錠の販売に取り組むなど、業務の拡大にも力を入れてきた。

このように、パーティション業界のトップメーカーでありつづけることは、たしかな品質とすぐれた開発力、そして、それを生み出す柔軟な思考を持つ優秀な人材があるからにほかならない。

代表取締役社長・塚本幹雄氏は「企業というものは、従業員あってのもの。社会に貢献できる企業であることはもちろんですが、従業員やその家族にとっても魅力的な会社でありたいと考えています。そのうえでパーティションを極め、将来的に売上高五〇〇億円をめざす。そのためにも、日本国内だけではなく、中国や東南アジアにも力を入れていきたいですね」と語る。

本書はパーティションが持つ空間づくりへの可能性と、業界の展望を検証するとともに、業界のトップメーカーとして、他の追随を許さないコマニーと、創業者・塚本信吉氏から現社長・塚本幹雄氏へと受け継がれてきた人生哲学、時代に合わせて研磨されてきた経営理念の真髄に迫るものである。

モノづくりのみならず、人づくりにも心血を注ぐ同社の姿勢は、企業経営者のみならず、現代に生きるすべてのビジネスマンにとって貴重な指針となるであろう。

また、本書をご一読いただくことで一人でも多くの方にオフィス環境の重要性をより深くご理解いただき、一つでも多くのオフィスが快適に生まれ変わる端緒となれば幸いである。

なお、本文中の敬称は略させていただいたことを、あらかじめお断りしておく。


平成二十四年七月   鶴蒔靖夫




はじめに


第1章 時代とともに変化するオフィス環境の推移

文明開化とともに生まれた日本のオフィス
グレー一色だった日本のオフィス
「モノを生まない場所」から「生産する場所」へ
日本のオフィス事情に一石を投じた「ニューオフィス化運動」
コミュニケーションがモラルを高める?
モチベーションを向上させるオフィス環境
オフィス環境を左右するパーティション
微減する日本のパーティション市場


第2章 パーティションのトップ企業「コマニー」

めざすのは「いい空間」の創造
四十年を超えるオフィス空間づくりの実績
オフィス以外でも活躍するコマニーのパーティション
パーティションの可能性を追求する開発力
営業力を向上させた「お客さま貢献サイクル」
クレームから学ぶ クレームを生かす
コマニーの取り組み


第3章 さまざまなシーンで活躍するコマニーのパーティション

企業文化を育むコマニー仕様のオフィス
厳しい条件下で工場に快適な空間をつくる
最先端技術を守るクリーンルーム
クリーンルームの大型化にも対応
人が集う空間をいかに心地よくするか
ユニバーサルデザインへの取り組み
医療・福祉の現場で生きるコマニーの思いやりの心
分煙対策や携帯電話BOXにも
耐震基準震度六強をクリア


第4章 コマニーを支える人的財産

万人が使いやすいドアはどうやって生まれたか
“白くない”ホワイトボードを生んだ柔軟な発想力
コミュニケーションから生まれるアイデアの卵
本音で語れる関係をつくるために
心を高めるコマニーの人材教育システム
HPCシステムがもたらしたものとは
「モノづくり」を支えるのは「人づくり」
徹底した品質管理教育が従業員の意識を変えた
コマニーの強みとは


第5章 パーティションの軌跡とともに歩む

キャビネットからパーティションへ
参入後十年で達成した間仕切り業界売上高第一位
意識改革を狙って取り組んだTQC
CI導入により、ついに「コマニー」時代へ
大きな転機となったデミング賞受賞
名証二部上場――コマニー新時代の幕開け
独立採算制度のスタート
創業者・塚本信吉の人物像
貫き通した「原理原則」の追求
創立五十周年を機に新たに制定された「経営の理念」


第6章 コマニーはパーティションの可能性をどこまで広げるか

めざすは「超」一流企業
パーティションの可能性を広げる“レンタル事業”
新たな柱「電子錠」
施工技術センターの新設
“ゼロ”からはじまった中国進出
現地人材を心でつなぐ
そして東南アジア進出へ
次の百年を見据えたコマニーの未来戦略


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2018/02/16

『土地活用革命』 前書きと目次

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土地活用革命
~不動産のプロフェッショナル集団「エム・ケー」の挑戦~


著者:鶴蒔靖夫
定価:本体1800円+税
ISBN978-4-87218-377-1
初版発行:2012年10月13日




 はじめに

バブル経済崩壊後、日本の不動産を取り巻く環境は大きく変化した。地価は大きく下落し、土地神話は崩壊。不動産にまつわる関連法規も細部にわたり整備された。

その結果、不動産投資は、土地を転売して差額を得る(キャピタルゲイン)という、かつての手法が成り立たなくなっている。所有する土地を活用して、安定的な収入(インカムゲイン)を得る方法が主流となり、不動産投資は「所有」から「活用」へと移っているのだ。

遊休地活用の一般的な方法としては、アパートやマンションなど、賃貸住宅経営があげられる。しかし、地主・土地オーナーは、経営経験がない人がほとんどのため、事業に手を出すのはリスクが大きすぎる。

立地によっては、空室が埋まらないケースも増えており、賃貸住宅経営には二の足を踏む。かといって空き地にしておいても、税金は納めなくてはならないため、なんらかの対策を講じたいのだが……。

こうした現状に照らし、個々の物件に応じた不動産の有効活用を提案し、成長しているのが、本書で紹介する「エム・ケー株式会社」(本社:東京都日野市、代表取締役:小林勁氏)である。

同社は、マンションや一戸建住宅、オフィスビル、倉庫、物流施設などの建築物のプランニングから開発、販売、仲介まで、不動産に関するあらゆる事業を手がける総合不動産会社だ。

同社が強みとする事業が、地権者・土地オーナーから物件を借り上げ、テナント(事業者)に賃貸する「ヘッドリース事業」である。二十年余りにわたり培ってきたノウハウと実績を武器に、ヘッドリース(一般的にいうサブリース)事業を展開し、三多摩地区で確固たる地位を築いている。

また、同業他社が敬遠する、市街化調整区域における、大規模土地開発を得意としている点も、同社の大きな特徴である。

市街化調整区域における開発の問題点は、地権者の同意を得たり、開発の許認可を取得するのが、極めて困難な点にある。そのため、大規模な市街化調整区域の開発を進める不動産事業者は少ない。むしろ、やりたくてもできないのが実情だ。

現在、同社が力を入れているのが、埼玉県久喜市で造成中の工業団地「ネクストコア清久」の開発である。また、十二年の歳月を費やし、ようやく具体的に動き出した「イオンモールつくばSC」(茨城・つくば市)の事例もある。

エム・ケーは、このような大型プロジェクトを手がけながらも、社員数は三一名と少ない。これは、会社の規模拡大より、少数精鋭で安定した事業展開を進め、それにより、会社の信用力を高めるという、代表取締役・小林勁氏の考えによるものである。

同社の創業者である小林氏は、大学卒業後に小川建設を経てミサワホームに入社し、建設、設計、開発事業部の部長を歴任。昭和六十三(一九八八)年に独立し、エム・ケー株式会社を設立した。

国の基本政策に沿った事業展開で、着実に成果をあげており、近年では、行政のほうからエム・ケーに相談を持ちかけるケースも少なくないという。

「常に時代の需要を鋭く察知し、柔軟に対応しながら百年企業をめざす」と語る小林氏は、「地権者、事業者と行政間の風通しをよくし、土地の有効活用と地域発展に貢献していきたい」と今後の方針を語っている。

本書は、市街化調整区域の開発に取り組み、土地活用に革命を起こしたエム・ケーの事業活動を紹介するとともに、創業者・小林勁氏の経営理念、および人生哲学に迫るものである。不動産事業者や土地オーナー、工場や倉庫などの用地を求める企業はもとより、地域の活性化や街づくりに関心を持つ多くの一般読者にとっても、貴重な指針の書となるであろう。

なお、本文中の敬称は略させていただいたことを、あらかじめお断りしておく。

平成二十四年九月   鶴蒔靖夫




はじめに


第1章 土地は「所有」から「活用」へ

バブルとともに崩壊した土地神話
耳たぶにふれる需要を聞き逃すな?
東日本大震災で変化した土地感覚
不動産の活用に見られる市場の変容
不動産投資は所有から活用へ
ヘッドリースは底堅い計画が肝要
広い土地から狭小地までの活用法
需要変化にも守りとおすべき約束事
市街化調整区域の活用法に注目!


第2章 不動産の新たな可能性を切り開く多様性

明日、何が起きるかわからない
企業の特異性が業容に寄与する
不動産にかかわるすべての事業を展開
三多摩地区で築いた企業の基盤
少数精鋭、不動産業のプロたち
時代の需要を的確に読み取る力
新たな可能性を切り開く多様性
培ったヘッドリースのノウハウ
市街化調整区域の開発力に富む


第3章 新たな文化を生む市街化調整区域の開発

「市街化調整区域」とは
“死角”となりやすい無産農地
郊外型大規模施設「イオンモールつくばSC」の開発事例に探る需要と課題
農地を“稼げる”土地に転換
自治体、金融機関との信頼関係
ノウハウ、実績、資金力の強み
官民一体で開発、工業団地「ネクストコア清久」に見る新しい価値観の創出
自治体の企業誘致支援が追い風
開発事業に“独り勝ち”はない
地元に新たな雇用と文化を創造


第4章 地主と地域社会の需要に応えるヘッドリース事業

大はやらない&小はやれない論
相手の立場でものごとを考える
成長のカギ・ヘッドリース事業
土地の個性に合わせ多彩な提案
トータルサポートで利益最大化
“現場百遍”の真摯な企業姿勢
“三位一体”のバランスシート
土地開発による二酸化炭素削減
事業の集積が会社の財産


第5章 創業者・小林勁の経営理念と人生哲学

ミサワホームでの経験を生かす
義父・三澤二郎から学んだこと
ヘッドリース事業に着目した理由
職務の責任と遂行に関する思考
企業は人がつくり、育てるもの
切磋琢磨、社員と磨きつづける技
視点を変えろ! の意味とは
ムダ金づかいは死に金づかいである
“農耕型”経営で地域貢献する


第6章 オンリーワン企業「エム・ケー」が描く未来戦略

本格化した超高齢社会への対応
激動の時代を見据えるたしかな目
地域密着、顧客第一精神を貫く
快適な街づくりと社会への貢献
日本人に合う農耕型の企業文化
百年間続くオンリーワン企業へ


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2018/02/06

『21世紀は「音楽と福祉」の時代』 前書きと目次

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21世紀は「音楽と福祉」の時代
~自由・創造・自立の精神で未来を切り開く国立音楽院~


著者:鶴蒔靖夫
定価:本体1800円+税
ISBN978-4-87218-378-8
初版発行:2012年11月21日




 はじめに

厚生労働省が発表した「平成二十三(二〇一一)年簡易生命表」によると、日本人の平均寿命は女性が八十五・九〇歳、男性が七十九・四四歳となり、男女とも前年を下まわった。これは東日本大震災で多くの人が亡くなったことが影響したとみられている。

その結果、女性は二十七年ぶりに世界一の座を明けわたし世界第二位に、男性も前年の第四位から第八位に順位を下げたものの、依然として世界有数の長寿国であることに変わりはなく、平均寿命は今後も延びつづけると推測される。ちなみに男女とも第一位は香港である。

また、内閣府発表の『平成二十四年版高齢社会白書』によると、六十五歳以上の高齢者人口は過去最高の二九七五万人に達し、総人口に占める割合(高齢化率)は二三・三%と、ほぼ四人に一人が高齢者という、世界に類をみない超高齢社会を迎えつつある。

ひと口に高齢者といっても元気度は千差万別で、要介護者が増える一方で、肉体的にも精神的にもまだまだ元気はつらつとしていて、実年齢より随分若く見える人もいる。仕事をリタイアしたことで生じた時間を有効活用し、音楽やダンスなどの趣味を楽しみながら、第二の人生を謳おう歌かしている人たちも少なくない。

そんなシニアたちに人気の趣味として、常に上位にランキングされているものの一つに、気軽に音楽が楽しめるカラオケがあげられる。ひところに比べ、若者たちの間ではカラオケ離れが進んでいるとの声も聞かれるが、中高年には依然として根強い人気がある。カラオケ店側も高齢社会にあってはシニア層を取り込むことが不可欠とみて、シニア割引や平日割引など、あの手この手のサービスを実施し、いまや街のカラオケ店では平日の昼間は大勢のシニア客でにぎわい、歌好きな仲間が集うコミュニケーションスペースにもなっているようだ。

懐メロなどを中心に、リズムに乗って声高らかに気持ちよさそうに歌いあげるシニアたち。大きな声を出すことはストレスの発散になるばかりか、手や顔を動かすことで脳を刺激し、脳の血流や神経細胞が活性化されれば、アンチエイジング効果も期待できる。

また、青春時代の懐かしい曲を歌ったり聴いたりすることで、若いころの自分の姿がよみがえり、生きる活力や希望が生まれるきっかけにもなるという。

だが、高齢者のなかには歌は好きでもカラオケの速いテンポについていくのがむずかしいという人もいるだろう。そこで、最近はシニア層を対象にカラオケに代わって生の伴奏で歌ったり、ソロやアンサンブルの演奏を気軽に楽しめるサロンも登場した。

本書で紹介する国くに立たち音楽院(本校:東京都世田谷区、理事長:新納重臣氏)とNPO法人ラポールミュージックセラピーサービスが、「音楽と福祉」をテーマとする活動の一環として新たに取り組みはじめた「シニアサロン」である。

「音楽は人の心を癒いやす天からの贈りもの。音楽を奏で歌いながら、楽しく元気に幸せをお届けしたい」

これが国立音楽院が考える福祉の心であり、昭和六十(一九八五)年の創立以来、同音楽院では「音楽と福祉」をテーマに好きな音楽を仕事に生かしながら福祉分野で活躍する人材を多数輩出してきた。

また、同音楽院が時代にさきがけて展開してきた「幼児リトミック」は、音楽やリズム遊びをとおしてこどもの心を育てるプログラムで、いまや全国約四五〇カ所の教室で実施され、講師として多くの卒業生が指導にあたっている。

この幼児リトミックのノウハウを応用して、高齢者向けの音楽療法として独自に開発したのが「若返りリトミック」だ。音楽の力を活用して頭・心・身体の若返りをはかり、できるだけ健康寿命を延ばすことを目的としたプログラムで、介護予防や高齢者のQOL(生活の質)の向上に有用な療法として、有料老人ホームやデイケアサービス、病院などで導入され、好評を博している。

同じくリトミックから派生した「シニアサロン」は、中高年世代を対象に希望と元気を生み出すメソッドとして開発され、音楽療法というより、健康増進のために音楽を楽しみながら幸せな気分に浸れる場を提供しようというものだ。音楽好きな仲間が集い、生伴奏に合わせて歌ったり体操したり、「笑いヨガ」で爽快な気分を味わったり……。カラオケと違って生伴奏の場合はみんなが歌いやすいよう、演奏者が即興でテンポを決められるので、誰もが気持ちよく歌えるというわけだ。

シニアサロンは国立音楽院の在校生や卒業生にとっても、好きな音楽を生かして活躍できる格好の場となり、若返りリトミック指導員のほか、生の伴奏や演奏が不可欠なため、ピアノ、ギター、ヴァイオリン、フルート、クラリネット、サックスなど、得意な楽器による音楽プレイヤーへの道も開かれている。

高齢化が進行するなか、こうした「音楽と福祉」に携わる人材へのニーズは、今後、いっそう高まるものと思われる。

「二十一世紀は心の豊かさが求められる時代であり、いまや赤ん坊からお年寄りまで、多くの人たちに心身の安らぎ、あるいは希望や元気をもたらす音楽の力が必要とされています。好きな音楽を通じて心を通わせ、喜びや幸せをお届けする。音楽を志す学生たちが理想とする、そんな働き方も決して夢ではないのです」

こう語るのは、国立音楽院の理事長・新納重臣氏である。

だが残念なことに、大好きな音楽を一生の仕事にしたくても、実際に音楽で食べていくのはむずかしそうだからと、自分の夢をいとも簡単にあきらめてしまう人が多いのが実情ではないだろうか。

たしかに、音楽大学を卒業してもプロの演奏家になれるのはほんのひと握りにすぎない。ほとんどの卒業生は自宅でピアノ教室を開いたり、音楽教師になるなど、限られた選択肢しかなく、音楽とはまったく関係のない仕事に就かざるえないケースがほとんどといってよい。

その点、国立音楽院では創立当初から「好きな音楽を一生の仕事に生かす」ことを基本理念として掲げ、学生一人ひとりの音楽への情熱を仕事につなげるべく、夢の実現を全面的にバックアップしてきた。即興演奏の能力をマスターすることに重点が置かれているのも、音楽のプロとして“現場で使える”人材を育てるためだ。

「音楽を学んでも仕事がないという世間の認識や考えは間違っています。音楽に携わる仕事はいくらでもあるはずです」

新納氏がこう語るように、国立音楽院では、リトミック本科や音楽療法学科など、「音楽と福祉」の仕事に就くための学科にとどまらず、楽器製作やリペア、ピアノ調律、音響デザイン、作曲アレンジなど、いずれも仕事に直結した多彩なカリキュラムが用意されている。

もちろん、シンガーソングライター科やジャズミュージシャン科、ロックプレイヤー科など、プロのミュージシャンをめざす人のための学科も充実しており、講師陣には各分野で活躍する現役のプロが顔をそろえる。

しかも、それらの授業は学科の垣根を越えて、自由に科目が選択できるオープンシラバス制を採用。興味や関心があれば、とことん学べる環境がそろっているのである。

入学に際して試験はなく、年齢や経歴、能力も一切問われない。「好きな音楽を仕事にしたい」という人にとっては、自由にのびのびと学べる、理想的な環境といってもいいだろう。

本書は、「音楽と福祉」を融合させたユニークな事業を展開しつつ、仕事としての音楽の可能性を広げる国立音楽院のさまざまな取り組みや、現場で活躍する卒業生の姿を紹介するとともに、創設者である新納氏の教育理念、音楽哲学に迫るものである。

「自分にとって好きでやりたいことこそ、天命として与えられた『天性』なのです。自分の未来は自分のものであり、天命を素直に受け入れる自分であってほしい」と新納氏は語る。

音楽を愛し、音楽の仕事を志す人たちにとって、本書が自らの進む道を考えるうえでの一助となれば、これに勝る喜びはない。

なお、本文中の敬称は略させていただいたことを、あらかじめお断りしておく。

平成二十四年十月   鶴蒔靖夫




 はじめに


第1章 音楽が持つ力と仕事としての可能性

音楽は人の心を癒す天からの贈りもの
先哲の言葉が示唆する音楽療法の原点
モンテッソーリ教育法との出合い
ギリシャ語の「リトミック」の語感に共鳴
幼児教育に音楽を取り入れた幼児リトミック
アメリカではじまった近代音楽療法
長寿社会でニーズが高まる音楽療法
喜びや感動、元気を与えるのが福祉の真髄
音楽と福祉を結びつけた「忘己利他」の精神


第2章 実践的「幼児リトミック」のパイオニア

音楽を使って豊かな感性や情操を育む
こどもたち一人ひとりの個性を伸ばす指導を
楽譜ではなく、こどもの顔を見ながら音を奏でる
現場実習に徹した授業で仕事につなげる
教育には終わりがないことを実感
仕事に直結する幼児教育関連の資格
親子のコミュニケーションが最高の笑顔を生む
音楽はこどもの豊かな心を育む“魔法”


第3章 心の時代の到来で注目される音楽療法

独自の資格認定で音楽療法士を養成
医療現場でのさらなる普及が望まれる臨床音楽療法
集団作業療法の一環として行われる集団セッション
高齢者のセッションでは大人の空間づくりを意識
音楽療法ならではの隙間のアプローチ
不登校だった少女が就労にこぎつけた例も
音楽療法士は“音楽”をきちんと使えることが基本
介護予防を目的とした「若返りリトミック」
現場での実習経験を経て認定試験にチャレンジ
一時間のプログラムを楽しんでもらうことが大切
一生続けられる仕事にめぐり合う
音楽を通じて福祉の増進に寄与するNPO法人を設立


第4章 音楽の可能性を広げる多彩なカリキュラム

好きな音楽を仕事に生かす
学科を超えて自由に選択できるオープンシラバス
学ぶ人にとってどれだけ付加価値がつけられるか
音楽のプロに求められるのは経験よりも感性
即興演奏を学ぶことで仕事領域が広がる
音楽とともに学べるアートセラピー
名演奏を陰で支える音づくりのプロたち
感動を与える音楽にものづくりで貢献する
演奏もできる管楽器リペアマンを養成
KMA楽器リペア製作工房を運営
音や映像に感性を生かす音響デザイン
プロの作曲家、プレイヤーへの道
二年制修了後は研究科やイギリス留学も


第5章 創設者・新納重臣の半生と音楽への思い

音楽を愛した少年時代
進駐軍のPXで働きながら音楽漬けの日々
生の音楽の素晴らしさにふれる
もって生まれた営業の才に目覚める
ピアノの販売でもトップ営業マンに
発想のヒントは足元に転がっている
音楽教育への足がかりとなった音楽ホーム教室
音楽教育とともに時流をとらえた事業を展開


第6章 心の時代、ますます求められる音楽の力

中高年向けのシニアサロンを開設
気分爽快、笑いに勝る良薬なし!
“稼げる”プレイヤーをめざす
美と健康を意識したリトミックヨガセラピー
インターンシップ制度の導入
日本のリトミックの先駆者としてバンダイとコラボ
“ひらめき”が音楽教育を進化させる


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2018/02/01

『日本の医療現場を考察する』 前書きと目次

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日本の医療現場を考察する
~「改革」のために、いま、何をすべきか~


著者:鶴蒔靖夫
定価:本体1800円+税
ISBN978-4-87218-379-5
初版発行:2012年11月1日




 はじめに

「なんとなく具合が悪い。ちょっと医者に診てもらおうか」

体調が思うにまかせないと何げなくそう思う。そして、実際にごく気軽に、病院や診療所に出かけていく。だが、こんなふうに医療との距離感が近く、ハードルが低いのは、先進諸国でも日本くらいのものなのだ。

そのうえ、日本の医療技術は、ほぼすべての診療領域で世界の最先端を行く高水準にある。医師の多くは医療に純粋な情熱を抱いており、われわれは自分の体、いや、自分の人生を預けるのに躊躇は感じない。

こんなに医療に恵まれた国はないのだが、それを日々享受していると、われわれ国民は、しだいにあたり前のことに感じられ、この“ありがたさ”は「当然のもの」、そして、「この後もいつまでも持続するものだ」と思い込んでしまう。

ところが現在、日本の医療制度は極めて“重篤な状態”に陥っているのが実情なのだ。少子高齢化などからくる健康保険財政の悪化、そこに長引く景気低迷が襲いかかり、日本が誇ってきた国民皆保険制度は赤字が常態化。しかもさまざまな手を打っても赤字はふくらみつづけ、いまやにっちもさっちもいかなくなり、存続の危機に立つ健康保険組合も多い。

医療の質に対する評価が行われていないことから、結果的には患者満足に対し積極的な努力をしない病院のほうが経営はラクというおかしなことにもなっており、患者にとって必要な良心的な医療を行う病院ほど赤字になるという矛盾も抱えている。

赤字体制をなんとかしようと、小泉内閣以来、医療費の抑制政策が取られてきたが、医療現場はさらに苦境に追いやられてしまった。最近、医療給付金はわずかにアップされたが、焼け石に水同然で、医療機関の大多数は赤字。赤字が許されない民間病院では、医師を筆頭に看護師をはじめ、コメディカルスタッフの待遇を抑えざるを得ず、それでも彼らは医療への情熱から、厳しい勤務条件のなかで熱心に医療に取り組んでいる。だが、それもいつかは限界に達しよう。

弱り目にたたり目とでもういうべきか、そこに深刻な医師不足や看護師不足が重なっている。とりわけ地方の中堅病院では、医師不足から診療科の閉鎖に追い込まれたところも出てきているありさまだ。

「現場の医師は数時間から十数時間、立ちっぱなしで、神経を極限まで集中して手術を行い、それが終わるとほとんど休む間もなく次の手術に向かう。満足に休日も取れず、個人の時間はほとんどない。しかも、勤務医はそれほど高い報酬を得ているわけではない。そうした医師たちの自己犠牲のうえに成り立っているのが現在の日本の医療なのです」

こう語るのは、株式会社メディカ・ライン(本社:東京都文京区)の代表取締役社長・佐藤望氏だ。

メディカ・ラインは医療の現場に山積する諸問題を改善していこうという思いの下、医療機関をサポートするさまざまな事業を展開している企業である。

佐藤氏は以前、医療機器メーカーの社員として主に脳神経外科医に最先端の医療機器を紹介する仕事をしていたが、その仕事を通して医師たちのハードすぎる日々を間近でみつめることになった。医療の高度化にともない、医療機器のなかには相当高額なものも増えてきて、その購入やメンテナンスが医療機関の大きな負担になっていることにも気づく。たとえば、最近では多くの医療機関に配置されているMRI(核磁気共鳴画像装置)だが、その維持費だけで、数年後には新品が購入できてしまうほどの金額に達するという。

ところが、この高額な医療機器の選択や購入に関して、詳細な情報を持っているのは医師ではなく、もっぱら医療機器メーカー側なのだ。そのため、メーカー主導の導入が行われることが多く、その結果、必ずしも適正機種、適正価格で導入されるとは限らないことも目につく。はっきりいえば、必要以上に高度な機器を購入することになったり、適正な価格とはいえない価格で購入していることも少なくないのが実情なのだ。

こうした現実を見ているうちに、佐藤氏のなかにある決意が浮かんだ。「自分の知っている医療機器情報を、医療機関側に立って提供しよう。そうすることによって、苦しい医療機関の現状を少しでも改善することに貢献していきたい」

こうして創設したのがメディカ・ラインである。当初は主に、脳神経医療を中心とした最先端医療機器のコーディネートや医師の開業支援を行っていた。医療機関側に立って、それぞれの医療機関にもっとも適した機器をコンサルティングし、コーディネートするという業態は、医療機器流通業界では初めてで、医療機関を開業しようとする医師や運営する医師にとっては何よりもありがたい存在となっていった。

佐藤氏は医師にも負けない医療への熱い情熱と医師へのリスペクトを持っている。医療への純粋な気持ちは多くの医師にも受け入れられ、脳神経外科でいえば、日本を代表するトップ中のトップの医師たちと緊密な人間関係を築いている。

その豊富な人脈から、メディカ・ラインは開業支援、さらには病院経営のコンサルティングも行うようになり、現在では経営サポート、医師の紹介、薬局の経営などと業容を拡大していき、年商七五億円とコンサルティング企業としては堂々の規模に成長させている。

今回の取材を通じて痛感したのが、医師たちが佐藤氏をいかに信頼し、頼りにしているかということだった。日本を代表する高名な医師たちが、口々に「佐藤さんのおかげ」「メディカ・ラインに助けられている」と言葉を尽くして佐藤氏への、そしてメディカ・ラインへの感謝を表するのだ。

佐藤氏と話せば、多くの医師への尊敬の念が伝わってくる。医師と佐藤氏の間には、双方向の尊敬と信頼の関係が確立していることに気づく。その関係を築いてきたことを想像すると、佐藤氏の努力に、私は驚嘆するばかりである。

佐藤氏は、たとえば医療機器の販売一つをとっても、「古い慣行から脱却し、医師および患者視点の流通の透明化を実現させたい」と熱望している。そのためには、メディカ・ラインのスタッフは日本の医療制度や医療技術の進化などについてしっかりした知識と、常にいちばん新しい情報を身につけていなければならないと、医療に関する各種勉強会に積極的に参加させるなど、積極的な人材育成にも力を入れている。

佐藤氏がめざすのは、医療機器のコーディネートや経営改善のコンサルティング活動を展開することを通じて、医療機関をサポートすることにとどまらない。究極の目標は「日本の医療に貢献し、人の和と心で医療の世界を結ぶ架け橋になる」という壮大にして高遠なものなのだ。

その第一歩は確実に踏み出されており、近い将来、中国をはじめとするアジアの医療との連携を考え、すでに平成二十三(二〇一一)年に上海に国際貢献事業を目的とした会社を、脳神経外科医師らとともに立ち上げている。

本書は、日本の医療の現状についての理解を進めていただこうと、まず苦境に立つ医療の現実をさまざまな角度から検証し、次いで山積する課題の解決策について、佐藤氏や私が構想するいくつかの提案を述べていく。

解決策は、行政、医療機関、そして患者の三方向から、現実に即し、実行可能な具体策でなければならない。それほど、医療問題の改善は喫緊の課題なのだ。

読者もぜひ、自身の問題としてその解決の道をともに考え、自分にできることから実行に移していただきたいと強く願う。

また、医療の現場にあり、日々、現実と直対している医療機関の長にも話をうかがい、忌憚のない現場の声をコラムにまとめた。すぐれた医師が医療・病院経営に腐心される様子には頭が下がるが、同時に、現場の意識を改革すれば、医療経営はここまで改善できるという事実もわかり、希望が湧いてくる。

合わせてメディカ・ラインの取り組みについても紹介し、改めて、メディカ・ラインが取り組もうとしている医療改善への貢献もクローズアップしたいと思っている。

本書が、日本の医療の将来を考えるうえでの貴重な指針となることを願ってやまない。

なお、本文中の敬称は略させていただくことを、あらかじめお断りしておく。

平成二十四年九月   鶴蒔靖夫




 はじめに


第1章 存続の危機に立つ日本の国民皆保険制度

「ありがたい」健康保険制度
世界トップクラスの健康達成度
世界有数の健康保険制度
先進諸国の医療保険制度はどうなっているか
日本の健康保険は慢性的な赤字構造に
健康保険制度を追い詰める少子高齢化
無保険者
社会保障、税の一体改革は功を奏するか


第2章 知らなかったではすまない、日本の医療の現状

日本の実質的な医療費は先進国中最低水準
そのしわ寄せは医療機関に
深刻な医師不足が起こっている
外科医や小児科医、産科医の深刻な不足
医師の偏在を加速した新臨床研修制度
疲れ切っている勤務医
決して多くない勤務医の生涯年収
病院から医師がいなくなる
看護師も足りない
大病院の赤字経営と診療所の経営難
他業界への転出を考える医師たち


第3章 崩壊しつつある日本の医療を建て直すには

その1・医療機関・医師が取り組む改善策
 医療財政改善の決定打――医療機器コストの見直し
 医療機器導入の見直しで黒字化を達成したある病院
 医療機器導入、メンテナンスコストなどのサポートで経営に光明を
 医師でなくても医療に貢献できることはないか
 OECD平均の四倍近いCTスキャン、MRIの保有率
 医療機関側に立って、メーカーにいた強みを惜しみなく発揮
 開業時にすべてを新品でそろえる必要なし
 医師に代わって、開業準備を滞りなく進める
 経営不振は医療の質低下に直結する

《病院にも求められる経営感覚。その結果、よりよい医療を実現できる》
《現場発の改善が奏功、高い患者満足度を実現した》
《「いつでも誰でもなんでも」をモットーに》
《経営のことはおろかお金のことは考えたこともなく医療に没頭してきたが……》
《TQMの徹底でいまや国立医療機関は黒字転換》

その2・行政が取り組む改善策
 しっかりしろ! 日本の政治
 病診の棲み分けを行う
 かかりつけ医→大病院→在宅医療
 スムーズな医療連携を広げていく
 ジェネリック医薬品の使用を拡大する
 ジェネリック医薬品の使用拡大を阻む理由
 薬局、患者の意識は向上している
 診療報酬のシステムを見直す
 混合診療を認める
 医療補助スタッフを新たに設ける
 一患者一カルテ制度の積極的検討

《医療機関の情報開示・連携を積極的に》
《絶対的に不足している脳神経外科医の存在感を高め、積極的な養成を》

その3・患者の意識改革も必要だ
 医療制度崩壊の一因は患者にもある
 コンビニ診療を自粛する
 現代の社会環境もコンビニ受診の増大の一因
 患者も病院を使い分ける
 土日・祝日診療を行う診療所
 モンスターペイシェントの増加
 「賢い患者」になる
 増加の一途をたどる医療訴訟
 救急車はタクシー代わりか?
 QOD・死の質を高める

《国民皆保険に甘やかされてきた国民。医療機関にも責任。どちらも問題》


第4章 いま求められる医療の産業化

新成長戦略の目玉・医療産業
メディカルツーリズム
 医療のグローバル化とメディカルツーリズム
 メディカルツーリズム大国はタイ
 周回遅れの日本のメディカルツーリズム
 オンリーワン技術とホスピタリティを訴求する
病院をまるごと輸出する
 海外に日本の病院をつくるという構想
 一〇件近いプロジェクトが進行中
医療機器の海外競争力を強化する
 輸出の主役であってよい医療機器だが……
 世界的に高い成長性が予想される医療機器市場
 医療機器メーカーの世界地図
 許認可期間の短縮が急務
 海外競争力を高め、ひいては国内シェアを取り戻す
 中古医療機器の活用


第5章 医療の架け橋、佐藤望とメディカ・ライン

離島医療と医療への尊敬
医者じゃなくても、医療に貢献できる
脳神経外科と運命的な出会い
医療機器のプロフェッショナルをめざそう
レーザーメス開発を間近で見守る
世界三大医療機器メーカーの一つ、フィリップス社で腕を磨く
医療機器導入コンサルティングで医師をサポートする
メディカ・ラインの創設
「神の指先」医師の開業もサポート
大きな経費節減効果
医療領域で人と人とをつないでいく
医療への貢献に情熱を持つ後継スタッフを育成する
十年後には三〇〇億円企業へ


終 章 開けいく医療の未来

世界の医療貢献へと歩を踏み出す
日本のプレゼンスを復活させる
日本をいま一度、洗濯する
お互いの感謝の思いが日本の活力を再生する


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