感動のある人生を。

2017/12/12

『感動のある人生を。』 前書きと目次

Kandoweb


感動のある人生を。
~こころネットグループのあくなき挑戦~


著者:鶴蒔靖夫
定価:本体1800円+税
ISBN978-4-87218-401-3
初版発行:2014年11月1日




 はじめに


六八〇万人とも七〇〇万人ともいわれる人数の団塊の世代(昭和二十二〈一九四七〉~二十四年生まれ)が六十五歳を過ぎ、高齢者の仲間入りをした。

この世代は層の厚みがあるから、是非はともかく、戦後の高度経済成長時代を謳おう歌かし、新しいタイプの消費者像を描いてきた。何しろ、未曽有の人口だから、いつの時代も消費の王様だった。

大多数が動けば、そこには世論が形成され、文化が生まれる。

この世代が老境に入り、活況を呈しているのが、終活市場であり、葬儀業界である。介護を含め、高齢者市場もまた同様だ。

近年、「直葬」や「ゼロ葬」が盛んにメディアに登場しているのは、案内のとおりだ。葬祭場から墓地へ直行するどころか、遺灰も処分してもらい、まったくのゼロに戻る。その選択は個人の裁量によるところが大きいだろうが、日本人が従来より伝統としてきた葬祭にも新しい動きが起こりつつあるのも事実である。

だが、人生の最後を飾る葬儀を、簡略化してしまうのには、いささかの抵抗がつきまとう。送る側、送られる側双方の「心」模様が表れる葬儀を、「時代の流れ」でかたづけてしまっていいのだろうか。そんな疑問に一筋の光を見いだしてくれるような企業がある。

本書で紹介する「こころネット株式会社」(代表取締役会長:菅野松一氏、本社:福島県福島市)は傘下に冠婚葬祭事業を主軸に石材事業、互助会事業、介護事業を展開するグループ企業七社で構成されている持株会社である。

従業員数はグループ全体で五七〇人(平成二十六年三月三十一日現在)、年商一二〇億円(平成二十六年三月期連結)規模で四期連続増収増益、平成二十七年三月期は連結で一三〇億円を射程内とする優良企業だ。グループ企業の事業内訳は以下のとおりである。

◎葬祭事業――株式会社たまのや
◎石材、生花、葬具卸売事業――カンノ・トレーディング株式会社
◎石塔、石工事、霊園事業――石のカンノ株式会社
◎婚礼、宴会事業――株式会社With Wedding
◎互助会事業――株式会社ハートライン、株式会社互助システムサークル
◎介護事業――こころガーデン株式会社

こころネットグループの事業内容を俯ふ瞰かんすれば、冠婚葬祭事業を中心に“揺りかごから墓場まで”、人の人生の節目、節目にかかわるすべてを網羅しているのがわかる。“トータルライフサポート”、これがこころネットグループである。

一つのグループ内で、冠婚葬祭から石材事業、さらには介護事業までを運営しているのは全国でも稀まれだろう。だが、これにより、情報の共有化、仕入れ・物流の一体化、広告宣伝の連携と相互協力によって多大なシナジー効果が発揮されるのである。

創業八十二年のカンノ・グループ(石のカンノ)と創業一二二年のアイトゥアイ・グループ(たまのや)がM&Aで経営統合、石材業と冠婚葬祭業が手を組み、ここに新たに婚礼事業を展開する川島グループ(旧郡山グランドホテル)が加わり、冠婚葬祭事業の企業集積体が形成された。

そして平成二十五年四月には介護事業に参入。平成二十六年一月にサービス付き高齢者向け住宅「こころガーデン八島田」を開設し、事業を本格的にスタートさせた。介護事業は同グループにとって次なる発展のための基盤の一つとして期待されている。その一方で海外事業の拡大にも力を入れていく予定だ。もともと石材の輸入に関連して中国との取引は盛んであったが、その実績を踏まえて新たな事業の可能性を探っている。

本書は、「人々の“こころ”に満足と安らぎをもたらすサービスを提供する」を理念に掲げ、福島県を中心に冠婚葬祭事業、石材事業、介護事業を展開するこころネットグループの事業活動を紹介する。超高齢社会に突入した日本では、冠婚葬祭、介護は誰にとっても身近な問題といえる。それだけにこれは、冠婚葬祭および介護事業にかかわる人のみならず、多くの一般読者にとっても貴重な指針となるであろう。

なお、本文中の敬称は略させていただいたことを、あらかじめお断りしておく。

平成二十六年十月   鶴蒔靖夫




はじめに


第1章 多様化する葬儀・墓への意識

民族大移動から見える人の心のよりどころ
一転して人口減少に転ずる近未来
葬儀市場は一・七兆円とされるが
葬儀も墓も“自分らしさ”を演出
共同体行事から個人的儀礼へ移行
多様化する葬儀・墓への意識
鎮魂の儀式・葬儀への原点回帰


第2章 人生の節目に寄り添うメモリアル創出業

大同団結で冠婚葬祭事業を拡充
ライフステージを包括的に支援
「人を思う心」で深い地域密着
国もライフエンディングを研究
再編・再構築されるライフ産業
葬祭・お墓ディレクターの役割
エンディングを統括するために
ライフステージに寄り添う仕事


第3章 安心の葬儀と安らぎの墓づくりをトータルサポート

M&Aの効力をフルに活用する
心に残る墓づくりで感謝される
決め手は顧客の心を察すること
人柄が偲ばれ、投影される葬儀
時代は移っても基本姿勢が大事
墓石スタイルは和型から洋型へ
葬儀の流れをわかりやすく差配
下請けを脱して川上へと上昇志向
着々と地歩を固める企業の構図


第4章 顧客の想いを充足する冠婚葬祭の提案

葬祭業「たまのや」の革新
次代のマネジメントメッセージ
互助会の有効活用を提案・訴求
互助会の会員増による波及効果
With Weddingの“with”の思い
感動を設計する“人”が不可欠
要望には“一〇〇%プラスアルファ”で応える
県内ナンバーワンに躍り出た使命と責務
文化メッセージ産業として機能
高齢者事業にも進出


第5章 挑戦しつづける菅野松一の人生哲学

機械導入で開眼、展望した前途
常に大事にした“人との出会い”と行動力
一気に駆け抜けた基礎固めの二十代・三十代
実学で得る果実は座学より実入りがいい
“ノコギリ商売”でムダを省く
経営の要は、いつも現場対応力にある
霊園開発の頓挫で上場を見送り
経営統合と“悲願”の上場達成
水と油でドレッシングのうまみ
信頼関係で結びつくのがM&A
固有の文化を継承するのが役割
常に感謝の気持ちを忘れないで人に接する


第6章 すべての人に“感動のある”人生を

東証一部上場、一〇〇〇億円企業へ
行動して学び、体験を糧にする
墓所・霊園事業の今後を展望
充実が求められる派生サービス
中国展開は多様化・大化けする
本音は“カッコいい会社”をつくりたかった
革新的な企業のDNAを継承・継続

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