2020/07/08

『創造と革新』 前書きと目次

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創造と革新
~技術力と品質で医薬品の未来に挑む~


著者:鶴蒔靖夫
定価:本体1800円+税
ISBN978-4-87218-359-7
初版発行:2012年2月8日 初版発行




はじめに

日本はいま、国家として、国民の認識をはるかに超える深刻な事態に瀕している。

現在、国家予算は約九〇兆円。それに対し、税収は約四〇兆円、不足分は国債を発行しつづけ、これまでなんとかしのいできた。しかし、国債はいわば借用証書、つまり借金だ。

その借金は平成二十三(二〇一一)年六月末で九二四兆四三六一億円に達し、地方自治体の借金などを合わせると総額一〇四五兆円に上る。一方、個人の金融資産から負債を除いた個人金融純資産は一一一〇兆円。近く、借金の総額がはじめて蓄えを上回ることは避けられない情勢だ。

なかでも、財政を圧迫している要因の一つが医療費だ。日本の国民医療費は、平成二十二年度推計で三六兆六〇〇〇億円。国民医療費は、患者の窓口負担、保険料負担、事業主負担のほかにも国庫負担と地方自治体負担により支えられ、およそ三分の一にあたる一二兆円が税金でまかなわれている。加えて、介護保険財源の赤字、制度の存続さえ危ぶまれる年金財政。日本人の暮らしや健康を支えてきた社会保障制度はいまや破綻寸前であるという認識を持たねばならない。とりわけ、医療費の削減は、国民全員で取り組まなければならない喫緊の課題といえる。

WHO(世界保健機関)によると、日本の医療制度は世界一と評価されるほど素晴らしいもので、まさに日本の健康保険制度は世界に誇るべき制度といえる。

だが、国の経済力が衰えてきたいま、いつまでも理想モデルを追いかけているわけにはいかなくなっている。とはいえ、国民の安心・安全を支える健康保険制度の崩壊は避けたい。そのためには、いまこそ、行政・医療者・患者が三位一体となって、医療費のスリム化に全力で取り組んでいかなければならない。患者とは国民一人ひとりである。

医療費のスリム化促進にはいくつかの方策が考えられるが、もっとも効果が期待できる施策の一つがジェネリック医薬品への変換を加速することだ。

欧米諸国では、いまやクスリといえばジェネリック医薬品があたり前といえるほど普及しているのに対して、日本のジェネリック医薬品使用率はようやく二三%に届いたところだ。ジェネリック医薬品の使用に対する意識には欧米とまだ相当の開きがある。これを欧米並みに引き上げることができれば、医療費の削減は格段に進むはずだ。

現在、日本人の一年間のクスリ代は約八兆円といわれ、このうち、ジェネリック医薬品に変換可能なものをすべてジェネリック医薬品に切り替え、生活習慣病薬を健康保険から除外するなどの方策を講じると、クスリ代は、およそ六兆円程度にまで圧縮できると見込まれており、ざっと二兆円を削減できることになる。

日本のジェネリック医薬品普及の足を引っ張っているのは、一にも二にも、意識の問題だ。クスリを処方する医師の意識、ジェネリック医薬品に積極的な関心を持とうとしない国民の意識、加えて、ジェネリック医薬品普及をはかるべき厚生労働省など行政側の意識、施策、いずれもなまぬるいのだ。それらを一つひとつ検証し、壁になっているものを取り払い、ジェネリック医薬品を積極的に選ぶ医師、患者を拡大していかなくてはならない。

改めて私がそうした思いに強くかられたきっかけは、日新製薬株式会社(本社:山形県天童市、代表取締役:大石俊樹氏)との出会いであった。

以前からジェネリック医薬品に関心を持ち、これまで関連の著作も数冊まとめ、率先してジェネリック医薬品への理解と普及促進を働きかけてきた私だが、日新製薬はその私のイメージをさらに大きく塗り替える企業だった。

これまで私は、ジェネリック医薬品は、先発医薬品の代替薬であるという認識を大きく踏み出ることはなかった。だが、日新製薬の代表取締役・大石俊樹氏はこういうのだ。

「約七〇億人の人類のうち、新薬の処方を受けられるのは先進国を中心とした一三億人程度で、残る五七億人を救うのはジェネリック医薬品なのです」

大石氏は、ジェネリック医薬品は日本の医療費削減の切り札であるだけでなく、二十一世紀の人類の幸福を左右する非常に大きな存在だととらえている。つまり、ジェネリック医薬品の普及は、人口増加が続く地球上の全人類に医療の恩恵を広めることにもつながると考える。

ジェネリック医薬品メーカーのなかには、新薬メーカーに負けることない研究&開発力を持ち、従来の薬剤に新たな機能を付加した、付加価値の高いジェネリック医薬品を製造しているところも少なくない。さらには、製品の品質を保つ技術、包装・供給体制などで新薬メーカー以上の進化を遂げているメーカーも出てきている。

日新製薬はその先頭を行く企業の一つで、たとえば、ポリエチレンボトル入り注射薬の滅菌過程において、世界最先端の技術「パルス光滅菌」を導入するなど、意気軒昂なところを見せている。

大石氏は、「包装、供給体制もまた品質の一つ」と考え、その信念のもと、業界屈指のハイレベルな製造環境の整備や生産技術を実現し、いまでは五〇社以上の製薬メーカーから医薬品製造を委託されるほどである。この実績は、日新製薬の製剤技術がいかに信頼され、評価されているかを物語っている。

医薬品製造のアウトソーシング、そして、その受け皿になる製造受託メーカーの存在はいまや日本の医薬品産業を支える大きな柱の一つになっているが、日新製薬はこの分野では間違いなくトップランナーだ。いまでは、開発段階から大手メーカーとタッグを組んで共同開発している品目も増えてきており、製造受託事業は総売り上げの半分近くに迫る勢いだという。

日新製薬は、先代社長・大石季氏が昭和二十四(一九四九)年に創業した日新薬品株式会社を母体とし、昭和三十二年、同社の製造部門を独立させるかたちで設立された。その後、山形県天童市に本社と工場を移転。現在では、埼玉県川越市にも工場を擁し、医薬品・医薬部外品・健康食品などの製造・販売を行っている。

疲弊しているのは何も国の財政ばかりではない。地域経済の疲弊もまた、日本を悩ませる大きな課題となっている。そうしたなかにあって、日新製薬は山形県にしっかりと根を下ろし、雇用や経済効果など地域経済への貢献にも積極的である。

現在では、東北地方に本社を構える企業のなかではもっとも就職人気が高い企業として知られ、就職支援サイトでのアクセス数は、東北電力を抜いて東北ナンバーワンを誇っている。しかも、その狭き門を通った精鋭に業界平均の二倍近い時間をかけて徹底的な教育を行っているというから、「日新製薬マン」の評価がズバ抜けて高いのも納得がいく。

年間売上高は平成二十二年度実績で一二一億三四〇〇万円。平成二十三年一月には、全国の中小企業のなかでも経済的・社会的にすぐれた成果をあげた企業に贈られる「グッドカンパニー大賞」のグランプリを受賞。十一月には、県内産業の発展に貢献した個人・団体を顕彰する「山形県産業賞」を受賞するなど、ここにきて、日新製薬に対する内外からの評価は高まる一方だ。

それはひとえに、大石氏の卓越した経営手腕と、透徹した人生哲学の賜物といってよい。

本書では、日本の財政の危機的状況、特に健康保険制度の状況と課題を踏まえながら、ジェネリック医薬品への認識を高めるための諸情報、ジェネリック医薬品のクオリティアップに貢献著しい日新製薬の取り組み、さらには同社を率いる大石俊樹氏の経営理念と人生哲学をあますところなくお伝えしたいと思っている。

現状のままでは、行く手に待っているのは日本の経済破綻、そして再び、貧困の底にあえぐ国に落ちていくという悲しい将来だ。

その将来図を塗り替え、この先も日本が、世界トップクラスの、安心・安全に暮らせる国でありつづけることができるかどうか。そのカギを握っているのは、自分自身であることを、国民一人ひとりが強く自覚してほしい。

なかでも、安心・安全に暮らせる国であることを象徴する健康保険制度を守りつづけていくためにも、ジェネリック医薬品の普及促進をはかることは、火急のこととして進めていかなければならない課題であることを強く認識しなければなるまい。

そのためにも、決して大げさではなく、日本を愛する人すべてに本書を一読していただけたらと、切に願っている。

なお、本文中の敬称は略させていただいたことを、あらかじめお断りしておく。


平成二十三年十二月  鶴蒔靖夫




はじめに


序章 受賞ラッシュの製薬メーカー

受賞の朝
独創的モノづくりが評価される
二〇〇〇年代中ごろから急成長
「あっては困る会社」から「なくては困る会社」へ


第1章 光を放つジェネリック医薬品メーカー・日新製薬

東北のモノづくり精神を受け継いで
先発医薬品とジェネリック医薬品(後発医薬品)
金額シェアでは医薬品市場の一〇%に届かないジェネリック医薬品
錠剤の一粒、注射薬の一本にも社員の思いが込められている
競合より二〇円も高いアムロジピン
世界ではじめて、医薬品製造工程にパルス光滅菌を採用
パルス光滅菌との出合い
パルス光滅菌の効果も独自に検証
業界屈指のポリエチレンボトル製剤メーカーに
革新的なポリエチレンボトル
高水準の製造環境と生産設備
使命は高品質の追求
慶應義塾大学と共同研究
MRには他メーカーの二倍近い研修を義務づける
医薬品メーカーとしての社会的責任をきっちり果たす


第2章 危機に瀕する日本の健康福祉

未曾有の国難を迎えた日本
「出るを制する」覚悟はあるか
急速に進む少子超高齢化
予想されうる日本人の暮らしの将来像
日本の健康保険制度の歩み
五つに分けられる日本の健康保険
日本の健康保険制度の特徴
世界一と定評がある日本の健康保険制度
ありがたい健康保険制度
健康保険制度を持続可能に
日本でも浮上している健康格差
求められるセルフメディケーション
医療費削減の決め手はジェネリック医薬品
急務とされる医療機関の経営安定


第3章 ジェネリック医薬品が日本を救う

製薬のはじめはジェネリック医薬品からだった
こんなにあるジェネリック医薬品のメリット
ジェネリック医薬品の開発と品質管理
ジェネリック医薬品に対する見当違いの誤解
製造から販売までの安全性も厳しく管理
ジェネリック医薬品は古い! も間違い
次々とジェネリック医薬品市場に入ってくる有力な医薬品
先発医薬品プラスアルファのジェネリック医薬品
ジェネリック医薬品はどのくらい安いか
国もジェネリックファーマの育成に注力


第4章 ジェネリック医薬品の普及拡大のために

ジェネリック医薬品の日本の現状
ジェネリック医薬品を使いやすくする対応とは
国のジェネリック医薬品促進支援策・アクションプログラム
医薬分業とジェネリック医薬品
すべての処方でジェネリック医薬品を優先にする
ジェネリック医薬品お願いカードの普及
長期収載品・エスタブリッシュ医薬品問題が浮上
ジェネリック医薬品メーカーには逆風も


第5章 日新製薬が「なくては困る会社」になるまで

商社マンから地方企業の経営者へ転身
社員が草むしりしている会社
競争力を失い、赤字体質に
常に新しい可能性を探る
やるからには正しいことをしよう
明るく輝く社員の表情
日新製薬の夢に融資してほしい!
次代を担う人材の入社
日新製薬のオリジナル開発元年
開発主導の社内体制
外資や超大手レベルの詳細・厳正なデータの集積
先の利の実践
「先の利」戦略でパワーアップ
先発医薬品と同じではなく、先発医薬品よりもよいものを
大手先発医薬品メーカーが感嘆する製剤技術
ジェネリック医薬品最大手も一目置く日新製薬
受託製造という新しい可能性
ジェネリック医薬品だからこそ、より厳しく
積極的な設備投資で急伸
太くなる委受託製造


終章 東北発世界へ――飛躍しつづける日新製薬

一兆円規模になるジェネリック医薬品市場
選ぶのは自立し自力で進む道
一三〇億円を投じて、新工場を設立
粒がそろいはじめたヒト
誇りを持って仕事ができる企業に
最後の決戦がはじまる
「なくては困る会社」へ


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2020/06/26

『独創モータで世界を動かせ』 前書きと目次

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独創モータで世界を動かせ
~不可能を可能にする「シコー」の未来戦略~


著者:鶴蒔靖夫
定価:本体1800円+税
ISBN978-4-87218-360-3
初版発行:2012年2月20日 初版発行




はじめに

電車のなかで、突然ビクッとしたかと思うと、おもむろにポケットから携帯電話を取り出し、電話やメールの着信を確認する。そんな光景もめずらしくはなくなった。これは、音の代わりに振動で着信を知らせる振動モータの働きによるもので、いまではあたり前の機能となっているが、登場した当初は画期的なものだった。

今日、携帯電話の機能は急速に進化している。電話やメールはいうまでもなく、カメラやテレビはもはや標準機能で、時には音楽やゲームを楽しんだり、クレジットカード代わりの決済機能を備えているものまである。さらに近年は、携帯情報端末(PDA)の機能を併せ持つ、スマートフォンが主流になりつつある。

一方、パソコンも急速に高性能化と小型化が進んだ。かつてはあたり前であったCPU(中央演算処理装置)を冷却するファンモータの音も、いまではほとんど気にならないレベルまで静かになった。

アメリカ・インテル社の創業者の一人であるゴードン・ムーア氏が、自身の経験則から論じた「半導体の集積密度は、十八カ月で倍増する」という「ムーアの法則」そのままに、携帯電話やパソコンの高機能化は、日進月歩どころか秒進分歩で進んだ。しかし、携帯電話やパソコンは、集積回路のみではなく、それに付随する数多くのパーツで成り立っている。つまり、半導体の高機能化がどれほど進もうとも、それらのパーツの小型化が実現できなければ、携帯電話やパソコンの軽量化、小型化は実現できないのである。

逆にいえば、ファンモータや振動モータを小型化する技術力があったからこそ、いまのようにパソコンや携帯電話は小さく、薄くすることができたということだ。

いまでは、携帯電話にあたり前についているオートフォーカスカメラ。これも同様である。小さく薄い部品があってはじめて、持ち運びに便利な小型化が進んだのである。

そして、これら世界各国のメーカーで採用されている超小型の振動モータやファンモータ、オートフォーカスモータを開発したのが、本書で紹介するシコー株式会社(本社:神奈川県大和市、代表取締役社長:白木学氏)である。この会社の製品があったから、いまのパソコンや携帯電話が存在するといっても過言ではないのだ。

シコーの製品は超小型モータである。その用途は、パソコンのファンモータから携帯電話用の振動モータ、小型カメラのオートフォーカスモータ、最近では小型風力発電用モータや電気自動車(EV)用のモータなど多岐にわたる。いずれも、これまでにはない技術を駆使して、小型化・軽量化を実現するための創意工夫が凝らされているのが特徴だ。

同社の最初のヒット製品となったモータは、回転鉄芯のないコアレスコイルを使ったモータで、ソニーのウォークマンに搭載された。通常では、鉄芯のないコイルなど考えられないが、シコーはマグネット磁極を二極から常識破りの四極にしてコアレスを可能にし、鉄芯をなくしたことでモータの超小型化を実現した。

次に、超小型モータを使ってパソコンのCPUを冷却するファンモータを従来の三分の一の薄さにすることに成功した。だが、無名であるがゆえに、国内メーカーには見向きもされなかった。ところが、平成二(一九九〇)年にアメリカ・アップル社、平成六年にはアメリカ・インテル社がシコーのファンモータを採用し、そこからシコーの躍進がはじまったのである。

また、現在ではほぼすべての携帯電話に搭載されている振動モータも、シコーが開発した直径四ミリのリニアモータに着目したのは、アメリカ・モトローラー社であった。以降、世界に名だたる巨大企業が、シコーの製品を名指しで採用している。つまり、一連のシコー製品がなければ、いまのモバイル文化は生まれなかったのである。

ここまで述べれば、シコーがとんでもない技術力を持った会社だというのが理解できるはずだ。

詳しくは本文で紹介するが、シコーの代表取締役社長・白木学氏は、発明家であり、エンジニアだ。本社は、神奈川県大和市下鶴間の工業団地、テクノプラザ大和内にある。

中国・上海に工場を持ち、日本の本社には研究・開発部門のみを置いている。従業員数六八人、売上高(連結ベース)一二〇億円(平成二十三年十二月予定)と飛び抜けて大きな会社ではない。

「町工場」というのはいいすぎだが、規模だけで見れば、まぎれもなく中小企業。だが、シコーは知る人ぞ知る、業界では、“小さな巨人”として世界的なブランドとして広く認知されている。

規模の大小を問わず、中小製造業や町工場であっても独自の技術を深化させれば、世界の競合会社と互角に戦う力を持つことができるのである。

町工場の力なくして日本の大手メーカーは成り立たない――これはよく知られている構図だ。かつてのような右肩上がりの成長を遂げている時代には、この仕組みはうまく機能した。しかし、現在のような先行きの見えない不況下では、そのしわ寄せは真っ先に資金力を持たない町工場へ寄せられる。異常な円高水準に張りついたままの為替レート、途上国の台頭による価格競争の激化など、日本の「モノづくり」を取り巻く環境は、依然として厳しく、これまでどおりのやり方で生き残ることはむずかしい状況にある。他社にはまねのできない、独自の技術を持つシコーであっても、市場を国内に置くかぎり例外ではない。だからこそ、同社は早い段階から、日本の市場よりも世界をマーケットとするビジネスに邁進してきたのである。このあたりの白木の先見性にも注目する必要があるだろう。

「誰もやらない。だからやる」をモットーに、独自技術を深く掘り下げることで、創立以来、今日まで幾多の困難を乗り越えながら業績を伸ばしてきたシコーの足跡は、「製造立国・日本」を支える数多の中小製造業や町工場が進むべき道を示すものとなるはずだ。

なお、本文中の敬称は略させていただいたことを、あらかじめお断りしておく。


平成二十三年十二月  鶴蒔靖夫




はじめに


第1章 「モノづくり日本」の復活に向けて

独創性と企画の相関関係――「誰もやらない。だからやる」の明快さ
白木の「自分流」モノづくり発想とは
技術力が世相を変えた好個の事例
世界が同時進行するコンピュータ万能時代の光と影
新興国の躍進と停滞する日本経済
統計数値が示す国内製造業の低迷
厳しい経営環境にある中小製造業
発想の転換と行動する狭間で


第2章 独創的な超小型モータで世界に挑む

世界で評価される独創的な製品
世界規模で様変わりするライフスタイル
ビッグネームからのプロポーズ
認められた超小型ファンモータ
超ドラマはこうしてはじまった
まねからはじまった戦後の製造業
「正しい」グローバルスタンダード
実を取る海外、名前に頼る日本
あたり前に振動しているが……


第3章 常識破りが生む「世界で唯一」の製品

最高の技術が世界の市場から取り残された理由
過保護は競争力を生み出さない
「世界で唯一」という製品のオンパレード
SF映画の世界が現実化した驚異
人間の動きをモータで実現する
モノをつくる工夫の真髄とは
「物質の小型化は哲学」という思想
世界一に反応する負けじ魂
モノづくりの原点は本気と情熱


第4章 「誰もやらない。だからやる」の発想法

地球に国境はないという思考法
モノづくりの発想を支える観察眼
兼業アルバイトで入学金づくり
今日の基礎をセコー技研で学ぶ
カネに目がくらむと志が曇るのだ
命題「会社は誰のものか?」
財布の中身に関する考察
将来を展望した構想と戦略化
人にはじまり人に終わる
国情の違いで苦労する社員教育


第5章 世界で起きているパラダイムシフト

深耕される国際社会の意味
変化に対応すべき人材の育成法
出船・入船により活況を呈す港
密なコミュニケーションをはかる
状況変化に照応する柔軟な対策
日本語の本が世界で売れるのか!?
世界でいま何が起きているのか
日本の技術力で世界を変える!!
新世紀と世界で起きているパラダイムシフト


第6章 地球人・白木学が描くシコーの未来

自然エネルギーへの転換をめざす
エネルギー収支比に関する考察
微風が吹けば曇天でも発電可能
一家に一台、風力発電+太陽光を
この先、中小水力発電が狙い目
無限に再生する自然エネルギー
都会でもできる再生エネルギー
ホイールインモータとは何か?
超小型モータは新時代の心臓


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2020/06/10

『「シャボン玉石けん」の挑戦』(前書きと目次)

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「シャボン玉石けん」の挑戦
~泡の科学でいま、無添加石けんは新たな領域へ~


著者:鶴蒔靖夫
定価:本体1800円+税
ISBN978-4-87218-362-7
初版発行:2012年3月20日 初版発行




はじめに

環境問題は地球レベルで取り組まなくてはいけない問題であるが、その大きな特徴としては、科学の先端と日常生活がさまざまな部分で密接にリンクしていることがあげられる。

近年、生活環境にも深いかかわりを持つ化学物質の毒性が注目されるようになってきた。

改めて日常の生活を見渡してみると、自分の身の周りには化学物質を原材料にした製品がたくさんあることに気がつくだろう。プラスチック、合成繊維、医薬品、農薬、洗剤、塗料、ハイテク材料……。豊かで便利といわれている生活とは、これほど化学物質によって支えられていたのかと驚くほどだ。なかには、環境や健康に有害な影響を引き起こす可能性のあるものも少なくない。

環境中に出た化学物質のなかには、すぐに分解されず川や海の底に蓄積したり、食物連鎖を通して生物の体内に濃縮されてしまうものがある。そうした化学物質が人間の体内に取り込まれると、アレルギーやがんの発症、生殖機能の異常など、さまざまな問題を引き起こす可能性があるのである。

このように、化学物質などが環境中に排出され、環境のなかの経路を通して人の健康や生態系に有害な影響をおよぼす可能性を「環境リスク」と呼ぶ。この「環境リスク」を全体として低減させていくためには、行政、事業者、市民、NGOがそれぞれの立場から協力し合って、有害な化学物質の排出抑制に取り組んでいかなければならない。

こうした有害性のある化学物質が、どのような発生源からどれくらい排出されたかといったデータを把握するための制度としてPRTR(Pollutant Release and Transfer Register:化学物質排出移動量届出制度)という仕組みがある。平成四年にブラジルのリオデジャネイロで開催された国連環境開発会議(地球サミット)で大きく取り上げられ、日本でも導入された。平成十一(一九九九)年には法制化もされている。

このなかで、「難分解性」「高蓄積性」とともに「人または高次捕食動物への長期毒性」を有する物質を「第一種指定化学物質」として、四六二種類の化学物質が指定されている。そこに一〇種類の合成界面活性剤が入っており、なかには一般に流通している洗剤やハミガキ粉などにも使われている物質が含まれているというのである。

「私はとても不思議でなりません。環境問題がこれほど取りざたされているのに、いまだに合成洗剤が堂々と製造・販売され、また、多くのみなさんがなんの疑問も持たずにそれを購入・使用されていることです」

こう語るのは、シャボン玉石けん株式会社代表取締役社長・森田隼人氏である。

シャボン玉石けんは、福岡県北九州市に本社を置く、創業百年を超えた老舗企業だ。そして、この四十年間、無添加石けんひと筋に邁進してきた、無添加石けんのパイオニアでもある。その会社経営の基本には、合成洗剤の有害性に警鐘を鳴らし、「洗う」という行為から環境リスクの低減に貢献しようという啓蒙の理念が込められている。

「石けんは地球の生態系に組み込まれた物質で、人類の長い歴史のなかで、その効果も安全も証明済みの洗浄剤です。私たちは、石けんのなかでも天然素材だけを使った無添加石けんにこだわり、生命あるものすべてが安心・安全にすごせる製品をつくりつづけています」

シャボン玉石けんの最大の特徴は、一切の化学物質および添加物を含まない石けん素地のみでつくられた、「真の無添加石けん」を提供しているということである。製造は「ケン化法」というむかしながらの方式で、一週間以上、釜で炊き込みつくられる。できあがった石けんは、肌と環境の両方にやさしく、しっとりとした品質で消費者からの信頼も高い。同社は現在、年間売上高六二億円までに成長した。

実はシャボン玉石けんの前身は、合成洗剤を販売することで大いに発展してきた洗剤の卸売会社であった。それを改め、合成洗剤とはきっぱりと縁を切り、「無添加」という名前をつけた石けん一本で行くことを決めたのは、森田氏の父親である故・森田光德氏である。

そのきっかけはある出来事を通して、長年悩まされてきた皮膚障害の原因が、当時、自身が使っていた合成洗剤であったと気づいたことによる。合成洗剤の有害性を知った光德氏は、健康に有害なものを売ってはならないとの一心で、昭和四十九年、周囲の猛反対を押し切り石けん製造業へと転身する。しかし、ピーク時の一〇〇分の一にまで落ちる売り上げ、次々と辞めていく社員……。赤字は十七年間にもおよび、その苦闘の歳月は、ある意味、自然の命を守って回復させるという自分の信念を試される日々でもあった。

「化学物質から完全に身を守ることは誰も不可能かもしれない。だが、今日から合成洗剤をやめて、安全な石けんに切り替えることは可能である」といい、まさに「隗より始めよ」と訴えつづけた光德氏の気迫の人生は、経営者としてだけではなく、啓蒙家のそれといえる。

石けん運動が広がりを見せ、環境リスクの低減への取り組みが住民レベルで行われている現在のうねりの背景には、光德氏の捨て身の活動が一つの力となったことは、もっと知られてよい事実であろう。そして今日、シャボン玉石けんの理念である「健康な体ときれいな水を守る」の意義はますます深いものになっている。

そうしたシャボン玉石けんの足跡を伝えるとともに、無添加石けんの可能性がどれほど大きなものかを知らせることも本書の大事な役割である。この数年、シャボン玉石けんは先端科学技術を駆使した新製品の開発を次々と実現させてきた。石けんという大変身近な生活用品を扱いながら、多彩なイノベーションを用いた独特のモノづくりは、ほかに類がないとして各方面から注目を集めている。同社が開発した画期的な製品は以下のとおりだ。

◎従来の一七分の一の水量で鎮火できる石けん系泡消火剤「ミラクルフォーム」
◎世界初の「環境配慮型石けん系林野火災用泡消火剤」
◎ノロウイルスなどにも効果がある無添加石けんハンドソープ「バブルガード」

いずれも産学官、および医工連携という、巨視的なスタンスとチャレンジにより、開発されたものである。結果、泡消火剤は世界的な意味での消火剤革命を起こす可能性を持つといわれ、新型ハンドソープは感染症対策の基礎となる重大な発見につながると目されている。その開発の物語に関してはぜひ本文をひもといてもらいたい。

読み進むうち、こうした大きなプロジェクトも、環境と健康への貢献という石けん一個に込められた信念が勝ち取った成果であることがわかるだろう。真実のもの、本来あるべきものへとひた走ってきた軌跡が、まったく新しい製品を生み出すにいたったのである。

本書は、無添加石けんの普及を推進しつづけるシャボン玉石けんのさまざまな取り組みや理念とともに、開発と啓蒙に人生を懸けた人間ドラマが繰り広げられたものである。そこには、地球環境と人の未来を考えるすべての読者にとって貴重な提言が込められている。本書によって日常の暮らしが地球環境につながっていることに気がつき、いま何をするのが適切なのかを少しでも考えてもらえるきっかけとなれば、望外の喜びである。

なお、本文中の敬称は略させていただいたことを、あらかじめお断りしておく。


平成二十四年一月  鶴蒔靖夫




はじめに


第1章 合成洗剤と石けんの違いとは

社会的影響力が大きい無添加石けん
石けんと洗剤の定義に関して
無添加石けんのパイオニア「シャボン玉石けん」
四十年前、初めて知った「無添加」という言葉
一週間で湿疹がきれいに!
恐ろしさは目に見えない
死線を越えて、合成洗剤とは縁を切る決意を
汚れを落とす働きをつかさどる界面活性剤
地球の生態系に組み込まれた石けんの歴史
戦争が開発普及を進めた合成洗剤
日本における石けんと合成洗剤
危険への目覚め――ABSからLASへ
人体と環境におよぼす作用
蛍光増白剤への注意
いまだ調査が必要とされる合成洗剤の有害性
理解したうえでの選択を


第2章 真の無添加石けんと商品群

真の無添加を提起する
原料から無添加にこだわるシャボン玉石けん
二つの石けん製造法
モノづくりの精神が込められた「ケン化法」
肌にふれて喜ぶものを――顧問・井関巌(釜炊き職人)
観光としても好評を集める工場見学
肌の弱い人でもペットでも安心して使える
一度使えばよさがわかる、定番「シャボン玉浴用」
独自の製法で溶けやすく洗浄力も強い、洗濯粉石けん「スノール」
主婦湿疹も改善「キッチン用石けん」
キューティクルを守り健康な髪に戻す「シャンプー・リンス」
低刺激へのこだわりが生んだシリーズ「ベビーシリーズ」
食の安全と同じレベルの安心を――せっけんハミガキ
JIS規格より厳しい品質管理


第3章 信念と波乱の歩み

売り上げが一〇〇分の一に
『複合汚染』が与えた衝撃
合成洗剤有害説から合成洗剤追放運動へ
気がつけば社員は五人に
柳沢文生の孤独な闘いと迫害
迷走と低迷のなか、新入社員採用に踏み切る
やる気満々の若手社員
最大の危機――命を賭けて
決定的瞬間、まったく新しい粉石けん「スノール」の誕生
メーカーとして、信念と思想を売る
十八年目にしてついに黒字転換!
坂本龍一もシャボン玉石けんの隠れファンだった
三代目社長就任と光德との別れ
すべてがゼロからの開拓だった――専務取締役・髙橋道夫


第4章 広がりつづける石けんの可能性

世界初「環境配慮型石けん系林野火災用泡消火剤」の実験成功
阪神・淡路大震災からはじまった
石けん系の泡ならば
小水量消火が課題に
困難極まりない条件
学の参入、分子構造レベルからの開発
プロジェクトで博士号取得者が二人も誕生
オール国産・消防車両の開発
公害都市から環境モデル都市になった北九州市の環境への高い意識
産学官の連携で総務大臣賞受賞
世界に向けて、森林火災用の消火剤
研究機関「石けんリサーチセンター」設立
基礎研究に没頭できる環境――上江洲一也
驚愕の殺菌効果、手洗いせっけんバブルガード
「感染症対策研究センター」の設立、医学と工学の連携


第5章 シャボン玉石けんの理念と啓蒙活動

商品が伝える理念
百年の歴史を持つベンチャー企業
消費者自身に考えてもらうユニークな広告活動
伝道師としての営業とオペレーター
講演や「友の会」に見る幅広い啓蒙活動
アンテナショップ「サロン・デ・シャボン」
市民の石けん運動との地道な連携も
環境への取り組み、大きな目標から小さな活動まで
石けんは本当に熱帯の生態系を破壊するのか
地元とともに発展
東日本大震災への取り組み
「経済界大賞」優秀経営者賞受賞
ユニークな社訓「好・信・楽」が掲げる深い人生観


第6章 世界にはばたく無添加石けん
     ――人々の健康を守るため――

林野火災用泡消火剤、アメリカ特許申請
韓国、中国、ロシア……加速する海外進出
「無添加」の意味再び
環境に安全なものは、健康にも安全
無添加と健康の関係を知らしめる責任
次の百年に向けて、産学連携、医工連携をフルに活用
世界一の石けんメーカーをめざして、さまざまな分野に


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2020/05/25

『ファインバブルが地球の未来を救う』(前書きと目次)

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ファインバブルが地球の未来を救う
~サイエンスのSDGs宣言~


著者:鶴蒔靖夫
定価:本体1800円+税
ISBN978-4-87218-463-1
初版発行:2020年5月24日 初版発行




はじめに

本書の主人公である株式会社サイエンス創業者の青山恭明氏に、私が初めて出会ったのは、いまから約30年前の、青山氏がまだ20代のころだった。当時の青山氏は、人なみはずれた勢いと明るさで周囲を巻き込む若者で、これから世の中に打って出ようとする熱気には、一種のオーラのようなものが感じられた。

以後、青山氏と私は、途中に多少のブランクはあっても、なにか大きな節目を迎える際には再会を重ねてきた。

その青山氏が先日、還暦を迎えたと聞き、私は思わず感慨を覚えた。

仕事柄、私はこれまでに数多くの経営者と出会い、交流を重ねてきた。そのなかには、厳しい競争のなかで打ち負かされ、表舞台から去っていった人も少なくはない。まさに悲喜こもごもの経営者人生を目の当たりにしてきたわけだ。

そうしたなかで、まだ青年だった時代に出会い、その将来を楽しみに感じていた青山氏が、大きな挫折を乗り越えて、さらにその先の世界へと向かっていこうとする姿を見られることが、私にはたいへん心強く感じられ、また、非常にうれしくもある。

サイエンスは、われわれの暮らしに欠かせない「水」に特化したビジネスを展開している企業だ。そのビジネスの最大の特徴は、微細気泡を発生させるファインバブル技術を導入していることにある。

ファインバブル技術を使った商品と言われても、すぐにはピンとこないかもしれない。しかし、太い油性ペンで女性の頬に塗られた黒インクがシャワーの水を当てると落ちていくテレビCMと言えば、「ああ」と思い当たる人も少なくないだろう。このCMで使われているシャワーヘッドが、サイエンスの「ウルトラファインミスト ミラブルplus」なのだ。

「ウルトラファインミスト ミラブルplus」(以下、「ミラブルplus」と略す)は、泡の直径が1マイクロメートル未満の超微細な気泡であるウルトラファインバブルをミスト状の水流に含むことで強い洗浄力と高い水分浸透性を発揮する、話題のシャワーヘッドだ。泡の力で隅々まで汚れを落とすという革命的な製品で、テレビのワイドショーや情報番組などでも紹介され、爆発的なヒット商品となった。

また、湯船でお湯に浸かるだけで汚れが落ちる「マイクロバブルトルネード」も、2009年に発売を開始して以来、好調な売れゆきだ。これは、ファインバブル技術を利用した初めての民生品(一般家庭用製品)として一般社団法人ファインバブル産業会の「ファインバブル製品認証登録制度」第1号に選定された製品である。ファインバブル発生装置を既存の戸建やマンションのバスタブにも設置可能なほど小型化した、それまで誰も考えつかなかったこの製品は、いまでは家庭だけにとどまらず、介護施設や有名ホテルなどでも導入するところが増えている。

サイエンスが創業したのは2007年8月のことだ。創業時のメンバーは、創業者の青山氏と、現・サイエンス代表取締役社長の水上康洋氏、それに現・株式会社ライフデザインホーム代表取締役社長の根郷陽一氏の、わずか3人だけだった。

資金も取引先もなにもないなかで旗揚げしたサイエンスの、当時の取り扱い商品は、家中の水をまるごと浄活水化させる「サイエンス・ウォーターシステム」(セントラル型浄活水装置)のみだった。しかし、創業当初からファインバブル技術に着目していた青山氏は、さまざまな難関を乗り越えて、2009年に「マイクロバブルトルネード」を完成させ、それまでは産業用が中心だったファインバブル技術を民生品として活用する市場の開拓を、いっきに推し進めた。

そうした青山氏の活躍に大きな可能性を感じた私は、青山氏とサイエンスの事業を綿密に取材し、2016年に『小さな泡が世界の生活を変える』(IN通信社)という著書を上梓したところ、多くの反響を得ることができた。

しかしそれは、サイエンスにとってはただの序章にすぎなかった。その本のなかでさわりだけ紹介した、家庭のシャワーヘッドに取り付けるウルトラファインバブル発生装置「ナノシャワー」がさらなる進化を遂げ、ファインバブルを含んだ水流をワンタッチでストレートとミストに切り替えて使える画期的なシャワーヘッドに生まれ変わり、「ミラブル」として2018年に売り出されると、いっきにブレイクした。この「ミラブル」のヒットによりサイエンスは、会社の知名度はもちろん、規模も人材も考え方も、すべてが新たな段階へと踏み出すことになったのである。

無限の潜在能力を有するとも言われるファインバブル技術は、農業、水産業、医療、工業など、幅広い応用分野に活用され、世界の産業界に大きなイノベーションを与えようとしている。実は、その技術の開発および進化の最前線を走っているのは日本だ。いまは、日本発のファインバブル技術を世界の標準規格とするために、官民あげて推進している最中だ。

そうしたなかでサイエンスは、民間企業ならではのフットワークの軽さで分野と分野の垣根を軽々と飛び越え、「ファインバブルアプリケーション開発メーカー」として、ボーダーレスな事業展開へと積極的に向かっている。その自在な動きとサイエンスならではのスピード感で、これからの人々の暮らしを大きく変えていくだろう。

さらにサイエンスは、より快適な暮らしを実現させる「新習慣」を提案し、それによって環境改善に貢献していくというミッションを掲げ、その実現に向けて邁進している。2019年10月には、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に協力する企業として「SDGs宣言」を発表し、環境保全への貢献を会社の指針にすることを内外に打ち出した。ファインバブル技術は、安全な水の確保や、健康と福祉の促進、海洋資源の保護、さらには住みよい街づくりなど、広範な領域に貢献するだろう。

「私はファインバブルに魅せられた男です。ファインバブルで地球の未来を救いたいのです」

と語る青山氏は、孫の顔を見るたびに「負の遺産を残してはいけない」と強く思うという。

私と初めて出会ってからの約30年のあいだに、青山氏はいくつもの試練を乗り越えなければならなかった。仕事での大きな挫折もあったし、父親としての悩みも経験した。だが、困難があるたびに甦り、生きる力を取り戻していく青山氏の歩みには、心を打つものがある。

かつて勢いだけで他を圧倒していた若者は、幾多の試練を乗り越えて、いまは人の痛みを知り、精神的に深く円熟した大人へと成長した。自社で働く社員はもちろんのこと、その社員の家族もまた、みな「自分の家族」と思い、とことんつきあっていこうという青山氏の姿勢は、この時代だからこそ多くの人々に勇気と励ましを与えるのではないか。

本書は、未来に向けたサイエンスの事業活動およびファインバブル技術のさらなる可能性に焦点を当てるとともに、青山恭明氏の人生哲学や経営理念を詳述したものである。ここからは、ファインバブルに関する基礎知識を得たい、人を育てる極意を知りたい、経営者の胸の内を窺いたいなど、読者がもつさまざまな興味や関心に対するヒントを読み取ることができるだろう。

そうしたなかでも、最も心に迫ってくるのは青山氏の「熱い思い」であると思う。その「熱い思い」が読者にとって、生きるうえでのなんらかの指針となれば、著者としては望外の喜びである。

なお、本文中の一部の敬称は略させていただいたことを、あらかじめお断りしておく。


2020年4月  鶴蒔靖夫




はじめに


第1章 SDGs達成を担う「小さな泡」

SDGsは未来社会への世界共通の羅針盤
地球環境を救う使命をもったSDGs
サイエンスが打ち出した本気の「SDGs宣言」
自分の孫が50年後も安心して暮らせる社会をつくるため
日本政府のこれまでの取り組みと現状
幅広い分野でSDGsに貢献するファインバブル技術
サイエンスの商品を通して環境に貢献を


第2章 「新習慣」をつくる夢のシャワーヘッドと入浴革命を起こしたバス

微小な泡が生み出す夢の効果が大評判に
優れた使い心地と効能を実現した「ミラブルplus」
臨床研究を90日間実施し、アトピーへの効果を確認
人類初のファインバブルは日本から
マイクロバブルの民生用領域を開拓
ファインバブル技術で入浴革命を実現
三女の「塩素系アトピー」をきっかけに
家中の水すべてをクリーンにする「ウォーターシステム」
日本初の一般向けファインバブル製品「マイクロバブルトルネード」
さらに広がる「マイクロバブルトルネード」の導入先
クリーニング機能を搭載した「ミラバス」
見守り機能のついた「ミラバス・ガーディアン」
待望のキッチン用水栓「ミラブルキッチン」
ECサイトでの販売を禁止した理由
たむらけんじがサイエンスの正規代理店に
自らの会社を譲り、新たにサイエンスの代理店を創業した男


第3章 ファインバブルの可能性と未来

FBIA認証はサイエンスのもつ技術力の高さの証
ファインバブルのもつ効果とメカニズムの解明が進む
ファインバブル規格の国際標準化に向けて
マイクロバブルとウルトラファインバブルの違いとは
ファインバブル実用化の広がり
住宅用ファインバブルシステムをハウスメーカーと共同開発
ファインバブルアプリケーションの開発メーカーとして
ファインバブル技術は地方の中小企業からグローバル展開へ


第4章 感動と喜びを与え続ける

なるべくしてなったサイエンスの急成長
どんな会社も理念からはずれると潰れてしまう
100年計画を覚悟した壮大な理念
サイエンス式採用で理念を実践
人材育成は命がけの仕事
サイエンスで人間的成長を
「素直人」が集まる濃い関係
積極志向の「赤ボタン」を押しながら、上司について東京へ
感動が渦巻く「望年会」
建前だらけの「働き方改革」とは逆を行く
「スピード」こそがサイエンスの強み
経営者とは「決断」をする人間


第5章 感謝の出会いがあってこそ ― 青山恭明の直球人生

人に喜んでもらうことばかりを考えていた僧侶の父親
運命の出会いは高校生のとき
2年間で200万円つくる約束を果たして結婚へ
アメリカ留学で受けたカルチャーショックで「水」に注目
次女を襲った急性白血病に自分の弱さを思い知らされる
震災被災者の言葉で自分が果たすべき役割に気づく
毎晩、寝る前に仏壇に手を合わせ
経営者にとっての伴侶
苦闘のなかで手を差し伸べてくれた最大の恩人
8月7日は「恩人の日」
サイエンスのCMは「実証広告」
生きる力をユーザーに与える
1年がかりのサプライズ、号泣の還暦パーティ


第6章 サイエンスが描くファインバブルと地球の未来

いきなりの万博出展宣言
10歳若返るパビリオンに「ミラバス」「ミラブルplus」が登場
2人のキーパーソンとの出会いが「ほら」を「現実」に近づけた
新製品開発と海外戦略
ライフデザインホームを組み込みホールディングス体制へ
100年計画と後継者問題
サイエンスが社会に存在する意義とは
ファインバブル技術が地球の未来を救う


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2020/03/10

『「梅の花」のおもてなし』 前書きと目次

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「梅の花」のおもてなし
~感動を生む「梅の花」の秘密とは~


著者:鶴蒔靖夫
定価:本体1800円+税
ISBN978-4-87218-363-4
初版発行:2012年4月11日 初版発行




はじめに

近年、世界中で日本食ブームが巻き起こっている。海外の日本食レストランの数はいまや二万五〇〇〇店以上と推定されており、「寿司」などの高級店だけでなく、居酒屋のような大衆的な店も増え、ブームに拍車をかけている。なかには、日本人以外の手による、正当な日本食とはほど遠い「日本食もどき」の店もあるという。

それほどまでに日本食がもてはやされるようになった背景として、世界的な健康志向の高まりがあげられるだろう。米を中心に魚や大豆など、多彩な食材を用いる日本食は栄養バランスにすぐれ、新鮮な素材の持ち味をそのまま生かした調理法が多く、肉中心の料理に比べカロリーも低い。そうした日本食のヘルシーさに、欧米人をはじめ、これまで脂肪やカロリーをとりすぎていた人たちが注目するようになったのだ。

しかもヘルシーなだけでなく、日本食は料理の種類も豊富で、それぞれにおいしく、器や盛りつけなど、見た目も美しい。昨今、日本のポップカルチャーに端を発し、日本のさまざまな文化が「クールジャパン(かっこいい日本)」として人気を呼んでいるが、食文化もその一つである。料理そのものだけでなく、盛りつけなどを含む和のしつらい、さらにはもてなしの精神や作法なども含めた文化として、国際的に高く評価されているのだ。

しかし、東日本大震災にともなう福島第一原発の事故は、日本の食文化にも少なからず影響をおよぼし、日本食を目あてに訪れる海外からの観光客が減少。日本食への安心・安全・信頼が揺らいでいることも否めない。

そんななか、「日本食文化をユネスコ世界無形遺産に」という動きがにわかに高まり、平成二十五(二〇一三)年十一月の登録をめざし、目下、農林水産省を中心に、平成二十四年三月の申請に向けた準備が進められている。世界無形遺産への登録により、日本食の安全性やおいしさを内外にアピールするとともに、古来からの年中行事や人生儀礼とも結びついた伝統ある日本の食文化を、次世代に継承していこうというわけだ。

おいしい料理を味わうと人は誰でも幸せな気分に浸れる。特に日本では、季節の移ろいが感じられる、心地よい空間でそれが味わえれば、なおさらだろう。日常的な外食ではなく、レジャーとして外食にそうした癒しを求める人も少なくないようだ。

日本生産性本部余暇創研の『レジャー白書二〇一一』によると、平成二十二年の日本人の余暇活動として、外食はドライブ、国内観光旅行に次いで第三位。平成二十年までは長い間、外食が首位の座を占めていたが、不況や低価格化のあおりを受けて第三位に後退している。とはいえ、やはり身近なレジャーとして根強い人気があることに変わりない。

とりわけ女性の場合、ふだんは家庭で料理をつくる立場のことが多く、たまには外食でおいしい料理に舌鼓を打ち、お客として心配りが行き届いたもてなしを受け、心豊かな時間をすごしたいと思っている人は多いのではないだろうか。ただ、その場合もおいしいものは食べたいけれど、太りたくはないというのがおおかたの女性の本音だろう。

そんな女性のニーズを先取りし、健康と癒しをキーワードにした湯葉と豆腐の店「梅の花」を、全国六八カ所に展開しているのが、本書で紹介する株式会社梅の花(本社:福岡県久留米市、代表取締役社長:梅野重俊氏)である。

福岡・久留米に「梅の花」一号店がオープンしたのは、女性の社会進出が進み女性の時代といわれた昭和六十一(一九八六)年のことだ。家庭の主婦も遊びや趣味など、自分のために費やす時間やお金を持てる時代になっていた。

そこで「梅の花」では、ターゲットを女性に絞り、「女性がおこづかいで月に一度、ちょっと贅沢ができる店」をコンセプトに、女性にはなじみの薄かった料亭のような雰囲気を提供することにしたのである。

当時、地元でのランチの相場が五〇〇円という時代に、コース料理は二三〇〇円を超える価格設定だったにもかかわらず、連日、あっという間に予約で埋まるほどの盛況ぶりだった。

お客からお客へと「梅の花」の評判は口コミで広がり、その後、九州はもとより、関西、北陸、関東、東北、北海道と、全国進出を果たしている。

自家製の湯葉と豆腐は、大豆や水といった素材から製法までとことんこだわり、妥協を許さないおいしさを追求。そのほかの素材も、最高のものが厳選され、極力無添加の材料を使用している。

また、当初から全国展開を視野に入れていた同社では、昭和六十二年には早くもセントラルキッチンを設置している。店舗ごとの味のブレをなくすため、各店舗には職人は置かず、メインの料理はここで一括して手づくりし、その日の夜に全国の店舗へ出荷される。これにより、店舗の厨房では最終的な仕上げと、盛りつけを行うだけですむというわけだ。そして、熱い料理は熱く、冷たい料理は冷たいうちに、最適なタイミングで提供する。

「『梅の花』では料理がおいしいのはあたり前のこととして、むしろその場ですごす癒しの時間そのものを心ゆくまで味わっていただきたいのです」

こう語るのは、同社代表取締役社長・梅野重俊氏だ。

そのために季節感を大切にした空間の演出、器や盛りつけ、箸、ランチョンマット、明かり、香り、サービスまで、お客に心から満足してもらえるよう、あらゆるところにおもてなしの心配りを徹底させている。

「お客さまに喜ばれることをしてさしあげなさい」

これが従業員に対する梅野氏の口ぐせである。そして、お客の喜びを自分の喜びと感じられるようになることが大切なのだという。そのためにも、「従業員がまず幸せにならなければいけない」と考える梅野氏は、社員だけでなく、パートやアルバイトまで含め、すべての従業員と積極的に交流をはかり、常に感謝の気持ちを伝えることを忘れない。

その根底にあるのが同社の企業理念である「人に感謝、物に感謝」という心のありようだ。実は、梅野氏はこの言葉に出合うまでに数々の失敗を重ね、大きな挫折も味わっている。

同社の創業は、「梅の花」一号店よりさらにさかのぼること十年前。昭和五十一年に梅野氏が二十五歳で夫人の久美恵氏(専務取締役)と福岡・久留米に開業したかに料理専門店「かにしげ」が原点である。一三坪にも満たない小さな店だったが、当時はかに料理の専門店はまだめずらしかったこともあり、店は大いに繁盛し、二年間で二〇〇〇万円を貯めて、二階建ての大型店の出店にこぎつけた。さらに、それと並行して居酒屋やポテト料理専門店、焼肉店などにも手を広げていった。

「もともとじっとしていられない性格なのです(笑)」という梅野氏は、現状にあき足らず、その後もジンギスカン、ふぐ料理、スペアリブの店など、次々と新しい業態の店舗をオープンさせていく。ところが、これらがことごとく失敗、八方ふさがりの状況にまで追い込まれたのである。

若くして成功を手にしたばかりに、梅野氏は「すっかり天狗になっていたのかもしれない」と当時を振り返る。店をつくればお客は来てくれるものと思っていたが、急激に拡大しようとしても人材の確保が追いつかず、せっかく採用しても定着しない。お客も、思っていたようには来てくれない。

「当時は自分のことしか考えず、悪いのはすべて人のせい。こんな身勝手な経営者に従業員がついてくるわけもないし、お客さまが来ないのも当然です。若気の至りというか、そのころはそんな単純なことにも気づかなかったのです」

いったん歯車が狂い出すと、すべてが悪い方向に作用する。自暴自棄になりかけていたとき、転機になったのが訪れた寺の壁に貼られていた「人に感謝、物に感謝」という言葉だったのである。

この言葉を目にした途端、目の前がパッと開け、これこそ自分にいちばん足りなかったものであり、これまでの己の傲慢さに気づかされたのだという。

誰しも失敗のなかから学ぶことはある。数々の失敗を乗り越えてきたからこそ、今日の「梅の花」の成功があるのはいうまでもない。当時、もう後はないという瀬戸際に立たされた梅野氏はすっかり心を入れ替え、「厳しい冬を乗り越えて最初に咲く花が梅」ということと、「梅野に花をもたせてほしい」との決意を込めて店名を「梅の花」と名づけたのである。

経営者の心が変わると、従業員も変わり、モチベーションの高さは見違えるようになり、お客もどんどん増えていった。

「人に感謝、物に感謝」

わずか八文字からなる言葉に救われた梅野氏は、以来、これを常に心の中心に据え、新しいおもてなしのスタイルを創造しつづけてきた。

その際、「お客さまに喜んでいただける」「満足していただける」ためなら、必ずしも和食だけにとらわれない。湯葉と豆腐の店として、日本料理の世界にこれまでにない新しいスタイルを提唱してきた同社では、ほかにはないもの、オンリーワンをめざし、常に進化しつづけているのである。

たとえば、「チャイナ梅の花」として中華料理分野でも「梅の花」ならではの新しいスタイルを提案。業態もレストランに限らず、寿司・おむすび・おこわなどのテイクアウト店「古市庵」をM&Aで取得したほか、通販事業「梅あそび」にも乗り出した。

本書は、湯葉と豆腐の店「梅の花」をはじめとする梅の花の各事業を紹介するとともに、幾多の失敗や挫折を乗り越えて今日の成功をつかんだ創業社長・梅野重俊氏の理念と哲学に迫るものである。これは、外食産業やサービス産業に携わる人にとってはもちろん、一般の読者の方々にとっても、「梅の花」の食へのこだわりやおもてなし、感謝の心から学び取ることは多いはずと考えたいからである。

本書をご一読いただき、一人でも多くの方々が日本の食文化のあり方を改めて考え直すきっかけになれば、これに勝る幸せはない。

なお、本文中の敬称は略させていただいたことを、あらかじめお断りしておく。


平成二十四年二月  鶴蒔靖夫




はじめに


第1章 からだに健康を、心に感動を提供する「梅の花」

からだにやさしい伝統の食材、湯葉と豆腐に着目
おいしい料理を提供するための素材と製法へのこだわり
想像を超えるおいしさと感動を
均一の味を可能にしたセントラルキッチン
清潔で快適な環境の電化厨房&ドライシステム
熱いものは熱く、冷たいものは冷たいうちに
季節を愛でる料亭の雰囲気を演出
究極の感動を与えるのは真心のおもてなし
気づきと感性がお客の満足度につながる
お客が抱く「自分のことをわかってくれる」安心感
クレームも貴重な意見として受け止める
一人でも多く「梅の花」のファンをつくるために


第2章 度重なる挫折から学んだ「人に感謝、物に感謝」 ――創業社長・梅野重俊の歩み――

【その1 「梅の花」開店までの道のり】
 朝食づくりが日課だった少年時代
 将来は自分で商売をはじめたくて商業高校へ進学
 辛酸をなめた下積み時代
 七年間で二〇カ所ほどを渡り歩き修業を重ねる
 二十五歳で念願の独立を果たす
  早く大きな店にしたい!
 本格的かに料理専門店へとステップアップ
 「かにしげ」のチェーン展開をめざし県外へ
 新業態の店づくりに次々と手を染める
 自分に非はなく、悪いのはすべて人のせい
 暗闇の中で見えてきた一条の光
【その2 「梅の花」の全国展開へ】
 女性客の心をつかんだ「梅の花」
 従業員に対し自らの行動をもって範を示す
 オフィスビルのなかに佐賀店をオープン
 「梅の花」成長の原動力となったセントラルキッチン
 新工場建設にともない、出店を加速化
 全国各地に広がりを見せる「梅の花」


第3章 食文化を中心にオンリーワン企業をめざす

「梅の花」の出店は都心型から郊外型へ
地域に密着した店づくり
一年先を見越しながらのメニュー開発
株式店頭登録から東証二部上場へ
「食の安全」への全社的取り組み
中華料理を「梅の花」スタイルで
「花小梅」は外食事業の第二、第三の柱になるか!?
古市庵をM&Aで取得し中食事業を拡大
百貨店依存型から脱却し「古市庵」ブランドを構築
オンリーワンをめざし常に新しい業態を模索


第4章 梅野イズムの真髄は「人」を幸せにすること

従業員の幸せがお客の幸せにつながる
人の成長なくして企業の成長はない
社長は社員一人ひとりの親代わり
「梅の花」で働くことに誇りを持つ
店舗の支配人はそれぞれが経営者
社員のやる気に誠心誠意応える
接客のレベルアップを目的にコンテスト開催
料理の段取りとチームワークを競う調理コンテスト
がんばった人が幸せになれるように
トップダウンをやめて権限の委譲を
梅野イズムの浸透が成長のカギ


第5章 百年企業として咲きつづけるために

男性客をターゲットにしたテレビCMがヒット
酒のつまみや男の懐石膳も登場
中食としての提供を見据えた「餃子屋一番」
アメリカでの失敗を糧にアジア市場に挑戦
古市庵のほうがひと足先に海外進出か!?
焦らずじっくり人を育てていくことを優先する
周りのすべての人の幸せを願って咲きつづける


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