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2021/03/11

「専修学校 #知る専」プロジェクトを知っていますか

文部科学省が今年の3月にスタートした「専修学校 #知る専」というプロジェクトをご存じでしょうか。専修学校の認知度を高め、中高生に専修学校(専門学校、高等専修学校)への興味をもってもらい、進路の選択肢として検討しやすくすることを目的とした広報プロジェクトです。


「専修学校 #知る専」ロゴ
「専修学校 #知る専」
https://shirusen.mext.go.jp/


日本では2019年に「専門職大学」という高等教育機関が新設されるなど、近年、職業教育の改革が進んでいます。

国際競争力を失いつつある日本の経済に活力を与え、産業界にイノベーションを起こすような高度な専門職人材を育成することが、日本が国力を取り戻し、さらなる発展へと進むためには必要です。そして、そうした人材を育成できるかは、実際に社会に出る前の早い段階で有効な職業教育を行うことができるかどうかが重要になってきます。

そうした観点から、職業教育を行う高等教育機関である「専門学校(専修学校専門課程)」や「専門職大学」が産業界などから注目され、その取り組みに期待が集まっています。

ただ、いわゆる一般的な「大学」に比べると、「専門学校」や「専門職大学」とはどんな学校で、どのようなことが学べるのかが、イメージしにくいような気もします。おそらく文部科学省も、そのあたりのことも考えて「専修学校 #知る専」プロジェクトをスタートしたのではないかなと想像します。

「専修学校 #知る専」のウェブサイトには、専修学校とはどういう学校か、そこではどのようなことが学べるのか、それがどのような仕事のキャリアへとつながるのかなどが、わかりやすく書かれています。

そのなかに「卒業生のキャリア」というページがあります。専門学校を卒業した人たちにインタビューをして、学生時代の学び、仕事のやりがい、これからの目標、未来の後輩へのアドバイスなどを聞いたものを、動画や記事として掲載しています。

たくさんの卒業生の方たちの動画や記事が掲載されているなかに、「日本電子専門学校」を卒業した方のインタビューもありました。


「お客さまの望むシステムを最新の技術をコーディネートして要望以上のものに作り上げる」



「日本電子専門学校」は、そのルーツを1951年に創設された「日本ラジオ技術学校」にもち、以後、何度か名称を変更しながら、戦後の日本の職業教育を牽引してきました。産業界と密接に連携をとり、常に時代を先取りした職業教育を展開し、社会に必要とされるたくさんの技術系人材を輩出してきた、歴史と伝統と実績のある専門学校です。

現在はシステムエンジニアとして働く野島さんは、進学先として「日本電子専門学校」を選んだ理由を、次のように述べています。

最終的に日本電子専門学校を選んだのは、最新の設備環境が整っていたから。技術は日々進化しています。ここなら最先端の技術力が身に付けられると考えて決めました。

そして、「日本電子専門学校」での学びのなかで得た喜びの、ひとつの例をあげています。

私が所属していた学科では、情報処理技術者試験という国家試験の受験を前提としたカリキュラムが組まれており、学ぶこと全てが新鮮でした。なかでも、1年次から「C言語」というプログラミング言語を学び、「OS」というコンピュータを動かすためのソフトウエアを自分の手で作成したときは、学びを形にする喜びを実感することができました。


「日本電子専門学校」を運営する学校法人電子学園の理事長・多忠貴(おおの ただたか)さんは、

「電子学園および日本電子専門学校は、社会や時代のニーズをとらえた先進的な職業教育を、いち早く取り入れてきました」

と語っています。また、産業界の必要に応じて技術教育を進化させてきただけでなく、産業界とともに「次の技術」をつくってきたとも言います。『学校法人電子学園の新たなる挑戦』(鶴蒔靖夫/IN通信社)には、次のように書かれています。

専門的な技術や技能を身につけた職業人を育成する専修学校の専門課程、いわゆる専門学校は、一般的には企業と連携して産業界の技術動向を見極め、それに追随する形で即戦力のスキルを磨く。しかし日本電子専門学校は、そうではなかったようだ。

「古くからいる役員たちに聞くと、伝統的に本校には、産業界や企業と一緒に『次の技術』をつくってきたところがあります」

と、多は説明する。たとえば、ある企業の担当者が「今度、こういう機能を持つ機械を開発したいのですが、それにはどういう技術が必要になるでしょうか」と、日本電子専門学校の教員にアドバイスを求めてくる。これに対し教員が「これからは○○の技術が主流になります」とアドバイスをすると、今度は「機械が商品化されたときに備えて、今のうちにその技術を使いこなす技術者を育ててほしい」と要請される。そうしたことが珍しくなかったというのだ。

日常的な、なにげない会話のなかで、当時の最先端の技術談議が交わされる。そんな関係性が、日本電子専門学校の教員と企業の担当者とのあいだにできていたということだろう。

「結果として日本電子専門学校は、技術の変化をどこよりも早く見越して、旬の技術者を世の中に送り出すことができました。時間をかけて、そういう技術教育の仕組みをつくってきたということです」

と、多は言う。

(『学校法人電子学園の新たなる挑戦』
第4章 「挑戦する教育」で時代を先取りする電子学園 より)


現代のように変化が激しい時代では、社会をリードし産業にイノベーションを起こすような人材を育成するには、後期中等教育(高等学校での教育)の段階から職業教育を始める必要があると言われているそうです。

専門学校や専門職大学では、職業人として社会で活躍するために必要な専門技術や知識などを学べます。

ただし専門学校や専門職大学は、それぞれに「こういう業種、業界、職業で活躍する人材を育成する」という目的をもっています。したがって、そこで学べるのは、各学校が目的とする業種、業界、職業で役立つ専門技術や知識です。

それゆえ、より実効性のある職業教育を受けるには、高等教育機関である専門学校や専門職大学に入る前の、後期中等教育の段階で、「将来は、どのような業種、業界、職業で働きたいのか」「社会に出て、どのような職業人になりたいのか」「社会に出る前になにを学び、身につけておくのか」を、考えておく必要があるというわけです。

文部科学省は近年、「高大接続改革」を謳い、高校での学びと大学での学び、その間に挟まれる大学入試も含めて、教育を総合的に評価する内容に変えていこうとしています。

しかし、この「高大接続改革」には、知識や理論などを重視する従来の教育は含まれてますが、産業界からの期待や要求が高い職業教育については、現状では含まれていないようです。高度な専門職人材や職業人材を育成するには、高校の段階から職業教育を始める必要があると言われているにもかかわらずです。

その点が現状における「高大接続改革」の課題であると考えている電子学園は、ならば自分たちで職業教育の「高大接続改革」を実現しようという意欲をもっています。そのために、高校や大学院を電子学園でもつことも視野に入れていると言います。そうすることで、職業教育の体系化を実現しようというのです。

戦後から今日に至るまでの日本の産業発展に職業教育が大きく寄与してきたことは、間違いのない事実だ。だからこそわれわれは、職業教育の振興を図ることが産業の振興に直結することを、もっと知る必要がある。

それに、「高大接続改革」は本来、日本の高等教育全体に関わる問題であるはずだ。であるならば、職業教育に携わる者がやるべきことははっきりしている。自らの手で職業教育改革の一環として職業教育体系を確立することだ。その主導的な役割を電子学園が果たしたいと、多は力を込めて語る。

(『学校法人電子学園の新たなる挑戦』
第5章 電子学園が描く職業教育の未来図 より)


グローバルに活躍し、これからの日本の産業界を担っていく人材を育成する場として、専門学校や専門職大学への産業界からの期待はどんどん高まっています。

将来、職業人として高い能力を発揮し、社会や産業に貢献してよりよい未来をつくっていきたいと考える若い人たちにとっても、社会や産業界から求められる技術や技能、知識などを社会に出る前に身につけられる専門学校や専門職大学は今後、より重要な、そして魅力的な進学先のひとつとなっていくのではないでしょうか。

なかでも、ICTを中心とする電子技術の実践的な教育や、ICTに関する高い知識や技術を活用して社会にイノベーションを起こしていく方法を学びたい人にとって、実践的な職業人材を育成する「日本電子専門学校」や、高度な専門職人材を育成する「情報経営イノベーション専門職大学(iU)」は、興味深い学校ではないかと思います。

『学校法人電子学園の新たなる挑戦』では、この両校を運営する学校法人電子学園の、常に時代を先取りした職業教育を展開してきたこれまでの歩みや取り組み、職業教育にかける意欲や教育理念などを紹介しています。また、なぜ、いま職業教育が注目されているのか、これからの日本を担う人材を育成するためには、どのような職業教育が求められているのかについても考察しています。


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学校法人電子学園の新たなる挑戦
~実践的な職業教育体系で専門職人材を育成~
https://sites.google.com/view/intsushinsha/education#h.p_ID_38

第1章 次世代の職業人材を育成する専門職大学が始動
第2章 産業の未来を切り拓くイノベーション人材を育成
第3章 起業にチャレンジする「イノベーションプロジェクト」
第4章 「挑戦する教育」で時代を先取りする電子学園
第5章 電子学園が描く職業教育の未来図

前書きと詳細な目次がこちらのページでご覧いただけます。


この本が、これからの職業教育や、選択肢としての専門学校や専門職大学を考えるうえで、なにかのお役に立てれば幸いです。

また、文部科学省がオープンした「専修学校 #知る専」のウェブサイトも、それぞれの専門学校や専門職大学が行っている職業教育の魅力や重要性などの一端を知ることができる場として役立つものになることを、期待しています。



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